第615話「スタートラインにすら」

 あっけなく川を渡り切ると、次第に人工の明かりが見えてくる。

 空から照らされる灯りとは違い、地上から淡く夜の帳を染める。

 どちらも同じように趣があるのだがやはっり一目でわかるほど違って見える。


 人が作る灯りには温かみがある。

 感じ方の違いだとしても、自然が作り出す者とは一線を引いているのは間違いない。

 もうすぐ、スタートラインに立てるのだ。 


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