第589話「無我の境地」

 目が覚めたときには皆俺の事を待っていた。

 時計も見なけれ良かったと思う。

 まさか、太陽もてっぺんに登っている時間まで寝ていた。


 その事実にただぼうぜんとする。

 疲れがたまっていたからだと割り切れはしないがディアナが皆に説明した後だという。

 ならばいまから取り繕う必要もない。

 

 彼女には僅かな時間だけ任せたつもりが、結局任せきりとなってしまった。

 しかし、全身麻酔でもかけられたかのような意識の落ち方はおかしい。

 

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