第539話「駄目だし?」
俺は二人に礼を言ったが、内心では諦めが強かった。
それに、二人が助けに来ることも可能性としては考慮していたが確信は持てなかった。
それを見透かされたようにユイナは俺の腕を強くつかむ。
「助けに来なくてもよかったかな」
「本当に助かったって。この崖をよじ登ることも、全身ぼろぼろになることもなかったわけだし」
「脆くなっていた足場を崩すとは思わなかったなぁ」
「それはまあ、あれだ。力加減がどうもうまくいかなくて……」
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