第523話「終末?」
ブレイバーは七支刀を天に翳せば、辺りは朱色に染まりまるで夕の頃と見まごうことこの上ない。
終末という言葉がこれほど適切な表現であると思ったことはなかった。
争っていた巨体も今では海底で衝撃のあまり身動きが取れなくなっていた。
船の方は最早大破し、乗組員が外へと放り出されてしまっていた。
ここからでは、正確な数も姿もはっきりとはわからなかったものの特徴が先程まで争っていた獣人によく似ていた。
恐らく奴らは同じ集団に属しているとみて間違いなさそうである。
この状況で全く関係ないというには余りに無理があるからである。
それに、スペラのそばで頭が無くなった状態で絶命している奴も同様である。
こちらはスペラが一人で倒したのだろう。
ただ、海獣に関しては不明な点が多すぎる。
ただの野生生物にブレイバーがわざわざやって来たとは考えにくい。
獣人達が目的か、謎の海獣かそれともどちらも対象なのか。
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