第441話「不甲斐なき者に祝福を……」
セオリー通りの動きをするとは限らないとはいえ、人であれ動物であれ利き腕が存在するように動きには癖がある。
それは一種のルーティンワークのようなもので一定の法則が存在する。
本人が意図して起こす行動でないのだから改善を図らないかぎり変化はない。
右わき腹から胸にかけて内臓がめちゃくちゃにされたことで左利きだとわかった。
幸いにも徐々に肉体派再生されているが、涙に視界がゆがむ。
その先に見たくはない物が見える。
次のターゲットユイナへと切り替え、今まさに腕を振り上げる瞬間がいまかいまかとやって来る。
不意を突かれたとはいえまともに受ければただでは済まない。
それは身をもって知っている。
では身構えていれば対処ができるものか。
必ずしもそうではない。
一瞬のうちに最善の策を講じるができればよいのだが、最善でなくても次につながれば良い。
失敗はそもそも次が無いのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます