第439話「声にならなくとも」
自然の中だと言えば静かなものだと思っていたが、この辺りは意外と騒がしい。
遠くではこちらを追ってきているのだろうかモンスターの足音が響き渡り。
連鎖するように巻き込まれたくない生物は一斉に騒ぎ立てながらもこの場から立ち去ろうとする。
鳥の羽ばたく音も数メートルはあるだろう体格が奏でるのだから、聞こえないわけがない。
それも幾重にも重なると祭囃子もいいところである。
風切り音に囲まれたところで声でやり取りをすることは必ずしも成立するとは限らないのである。
それでも、言葉にしなければ伝わらないこともある。
だがしかし、それが全てなどは思わないことも正解なのだから目を配らないわけにはいかない。
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