第436話「計算通りにいかなくとも」

 樹齢数百年の大木が地響きを鳴らす光景は圧巻であった。

 森の中だというのに目の前が見えなくなるほどの泥、埃、水から動植物が巻き上がった。

 湿気があることもあって瞬く間に落ち着きを取り戻すが、生き残ったモンスターは何がおこったのかわからず慌てふためき混乱状態に陥っていた。


 意図して起きた事態ではなくともこの状況はこちらにとっては好機であるのだから、利用しない手はない。

 後ろに向かって合図を送ると俺はモンスターの群れを突っ切る形で駆けだす。

  

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