第316話「その絵、誰の絵?」
「アマト? どうするの。助けてもらったわけだから頼みを聞いてあげてもいいとは思うけど、すぐに返事しないってことは何かあるんでしょ?」
俺にだけ聞こえる程小声でユイナは耳元で言う。
「そう言えば嬢ちゃんさ、あの絵について聞きたいって言ってたが、おらもよくさわからんが。なんてったって夢でみただけだが。聞かれても答えようがないが」
「そうですか……。無粋でしたね」
ディアナは納得なんてしていない。
俺はそう思った。
(無粋?)
そもそも、俺も同じように思ったのだからそう感じても何らおかしくはない。
野暮なことなどとは思わないが、何か隠していると思っていたほうがいい。
理由がわかってからどんでん返しを喰らわなければ、今は良しとする。
いずれは聞き出すがな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます