第254話「かつて人だった者達」
俺達の視界に映ったのはかつて人や動物であったものたちだ。
どれだけの月日が経ったのかを明確にするも物など何も残されてはいないというのに、風化してしている装いとは違い真新しさを感じる。
「これは……。な、何なんだよ」
辺りに転がる骸の一体に近づくと吹き抜けた風に煽られただけでそれを、灰のように吹きとばされていった。
人の形を保つことも出来なくなっていたものが、消えてなくなった。
それもこれほど脆いものが今、このタイミングでだ。
「気を付けてくださいアマトさん。恐らくまだ遠くには行ってないはずです」
「わかった。だが、気配が感じられないんだ」
正体が未だわからないまま時は過ぎていく。
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