第253話「まるで見計らったかのように」

 相も変わらず静かな森に恐怖すら感じていた。

 それでも、さっきまでとは違い隠れているのだろう。

 生物の気配が所々で感じられる。


 恐らく俺の感じている違和感以上の事を本能で感じ取り身を潜めているのだろう。

 結論を出すには早いがそう思えば全てが合致する。

 今、ここにいるのは俺とディアナだけだがはたして対処することができるのか。


「アマトさんはゆっくり話して見たかったのですけど、どうもそんな余裕もないみたいです」


 ディアナの言う意味が理解できなかった。

 あれを見るまでは。

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