第232話「気が置けない仲間」

 騒がしさにディアナは目を覚まし、全員が目を覚ましたことを確認してルナも見張りを取りやめ戻って来る。 

 ようやく万全な状態で全員が集まることができた。

 人数が増えれば戦力の増強と言えば聞こえはいい。

 しかし、兵糧は多く必要になり隠密性も失い、パーティーを個として考えたときの損害はそのまま仲間の死へと直結することとなる。


 独りならば気にしなくていいことも集団ならばそうはいかない。

 現実に昨日は分散された仲間との合流に時間を要し、こうしてこの場に足止めされる形となってしまった。

 だが自分一人では生き残れたかどうかわからない。


 分散されたことで各個撃破と仲間の看病を同時にこなすことができたのだから、これから先同時多発的に何か起きたとしても対処していくことがかぬだろう。

 良い方に考えるのならば素直に信頼できる仲間が多いことは喜ばしいことなのだ。


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