第190話「天使と悪魔は紙一重」
俺は眠っていたのだろうか。
目を開くとルナと目が合った。
気恥ずかしい気持ちと現状を把握しなければいけないという意識が混在して動くことができない。
何か柔らかい物を枕にしているのだと思う事が精いっぱいだった。
それがルナにひざまくらをされているのだと理解するのは容易いはずなのに、素直に受け入れられない。
それを認めてしまえば恥ずかしさでおかしくなりそうだった。
たかがひざまくら、されどひざまくら。
恐らく何度経験しても慣れることなど無いのではないだろうか。
などと考えているとルナは口を開いた。
「よかった」
満面の笑みで一言呟く少女はやはり悪魔なのだと思った。
不覚にも可愛いと思ってしまったのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます