第182話「異次元に取り残されたものの末路」
異様な光景と表現するのも難くはない。
別たれた半身は不自然に引きちぎられたような断面と、鋭利な刃物できられたかのような断面とが混ざり合い形容しがたい状況に成り果てていた。
「可哀想に中途半端に空間から切り離されたみたいだね。こうなっては楽にしてあげるしか方法はないんだよ。少なくとも僕には……」
物言わない男へとルナは言った。
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