おまけ

折り返しなので、ここまでの物語をまとめてみた。

【いつの時代の、どこでのおはなし?】

 架空の国、架空の時代――ではありますが、ベースは明治後半~大正時代の日本。

 そんな国の『皇都』と呼ばれる国の中心を舞台にしています。「碁盤の目のような道」「山に囲まれている」等、平安京がそのまま大正時代においても首都だったら、というイメージで書いています。



【どんな人たちが、何をしているおはなし?】

 この世界には『魔物』が存在します。人間に害を与えるその存在とヒトは、ずっと抗争を続けてきました。その中で活躍してきたのが、『かんなぎ』と呼ばれる、特別な力でもって魔物を消すことができる人たちです。

 作中現在では、戦闘の主力は軍隊(師団制陸軍)が変わってきました。『かんなぎ』のほとんどは軍に所属し、その指揮下で行動しています。

 こちらは、そんな軍と『かんなぎ』の共同戦線の一部を書いたものです。



【これからどうなる?】

 軍が36話で逃がしてしまった規格外の魔物(アオ)をどう片づけるのか、が一つ。いま一つが、シロが仮説として提示した「魔物は人が生み出す」が本当かどうか、それによって戦いがどう変っていくのか、です。

 また、それぞれの登場人物たちの『変化』にもご注目くださいませ。



【登場人物まとめ】


倖奈ゆきな

 今作主人公の『かんなぎ』。花も恥じらう乙女(十八歳)。

 普段の服装は、小袖に女子袴。おでかけ時には巾着も持っています。ネコっ毛を、最初はおさげにしていましたが、33話でばっさり切りました。

 役立たず呼ばわりされているところから、『花を咲かせる』力の使いどころを探してきた彼女。 この先『かんなぎ』としてどうするかは課題のまま。

 そして、戦い方の指南をきっかけに生まれた史琉しりゅうへの恋心は忘れられそうにないのです。


美波みなみ

 赤い着物を好む、華やかな美人の『かんなぎ』。

 物心ついた頃には倖奈と二人、万桜まおの屋敷で育てられていました。なので、何かにつけて比べられる。美波はそれに気を張っています。

 勝ちたい気持ちが暴走した結果、彼女は『鎮台の司令官の恋人』という座に収まりますが――


真希まき

 お針子さん。駅前の大きなお店に住み込みで働いています。

 紺色の着物に黄色・オレンジ系の帯という組合せが彼女のベスト。 天然痘にかかった経験があり、顔中にあばたが。本人も気にするところがあるようです。

 最初は「店員と客」という関係だった倖奈とは、一緒にお出かけをする仲になりました。次の目標はお揃いコーデ。


菜々子ななこ

 スピンオフ参照。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881815923


一条いちじょう 天音あまね

 近衛の指揮官で、男装の麗人。ぼん・きゅっ・ぼん。

 倖奈との関係を百合っぽくしてみようかと思いましたが、目下当たり障りのない友情を築いているようです。

 上流貴族出身の彼女は、若いうちから、女性であるにも関わらず、軍内でも多くの部下を抱える立場にいます。その中で苦労も努力もしているのです。


万桜まお

 御年七十歳の(頑固な)おばあちゃん。『かんなぎ』の大師匠で、立居振舞から何からなにまで、この人が倖奈を育てました。

 皇族の一人に輿入れしましたが、夫が早いうちに「いなくなった」ため、子供はいません。それもあって、倖奈や美波、親戚の天音を可愛がりたい気持ちがあるようです。

 今は、その「いなくなった」夫のせいで悩む日々。


駒場こまば 颯太そうた

 誰もが認める、今作第二の主人公。入隊したばかりの十八歳、背が高い(180cm超)。

 入隊の理由は「強くなるため」だという、純情な奴。思っていることがすぐに顔に出るタイプと思われそうですが、倖奈を狙っていると諸先輩方に誤解されるなど、実はそうでもないのかもしれない。

 恋には積極的な男です。やることはやったあとですが、何か?


園池そのいけ かい

 颯太の同期、相部屋の住人。そこそこイケメンの模様。

 実はいいところのおぼっちゃんで、家の権力財力をもってすれば即士官学校入りも叶ったのに、敢えて一般兵として入隊しました。「経験を積みたい」とかではありません。「現場上がりでも出世できるだけの才覚が自分にはある」という自信からです。

 自信があるから、他人への批判も容赦ありません……


高辻たかつじ 律斗りつと

 第五部隊の副官。背は低いけれどマッチョ。肉弾戦だけなら最強。

 自分が突っ走りたいあまり、周囲を置き去りにしがち。冷静に状況を見られる史琉とは名コンビとなりつつあります(二章最後で喧嘩してますけどね)。


吉田よしだ

 第五部隊の衛生兵(まだ作中で名前が出ていないのは、モブから昇格したせいです)。

 職歴は十年以上あり、前任の隊長の時から第五部隊で頑張ってきました。常識人で面倒見のよいおっさんです。


筒井つつい

 秋の宮の秘書官。文系な外見。

 目下、覇気のない上司とジコチューなその恋人に、手を焼いています。


・秋の宮

 皇都鎮台の司令官で、今代の主上の実弟です。箔付のために軍に入れさせられました。背が高く、やや女顔。

 「権力も血統も美貌も持つ可憐なクズ」にカテゴライズされる人です。クズを発揮するのはこれからだ。


常盤ときわ

 焔を操る『かんなぎ』。実戦向きのため、十二の頃から戦場に連れ回されてきました。

 倖奈、美波と三人で幼馴染の関係です。 二人に「戦場に来るな」というのは、心配の表れでもあり、一人でも戦えるという自負でもあり。活躍の場をとられると拗ねます(第12話)。

 拗ねてばかりはいられないのだけれど、ね。


泰誠たいせい

 元軍人の、雷を操る『かんなぎ』。苗字は『大脇』と言いました。

 軍を辞めた後も食事の量を減らさなかった結果、かなりのぽっちゃりさんになった模様。本人もいたく気にしています。

 倖奈のことは妹分だと思っていたらしい(過去形)。


遠郷えんごう いつき

 都の新聞社の記者。

 実際の大正時代では、記者というのは「記事を書く人」を指し、ネタ集めはバイトさんの役目なのだそうです。そのあたりはファンタジーだとご容赦されたし。正義感と理想を原動力にスクープを探し続ける男です。倖奈へ接近してきたのも、魔物に絡む記事を書くためでした。

 三揃いの背広と珈琲を愛する男。中肉中背で、倖奈曰く『史琉と似た感じで気に入らない』。はたして彼は、ラブコメに必須の憎らしいライバルになれるのか。


・シロ

 おじいちゃん口調とひょろ細い少年外見という、漫画向きなキャラ。

 35話が彼の全て。https://kakuyomu.jp/works/1177354054881229349/episodes/1177354054884168342


柳津やないづ 史琉しりゅう

 アクの強いキャラに囲まれてぱっとしないけど、今作の ひーろー は彼です。

 「見た目は怖い」「面倒見がいい」「策略家」「いつでも余裕かましている」と作者の萌えポイントを洗い浚いぶちこんでいるんですが、ただ一つ「デスクワーク時だけ眼鏡」という設定だけは回避してしまいました。今からでも入れていいですか?

 現・皇都鎮台第五部隊隊長。入隊は十八歳、二十歳の時に士官学校に入り、その卒業後は北方鎮台内でとんとん拍子に出世。彼が秋の宮の招聘を受けて転属してきたところから物語は始まりました。

 彼は過去に2回、苗字が変わっています。その辺りは第三章で。

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