そしてふたりでワルツを

作者 あっきコタロウ

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★★★ Excellent!!!

濃すぎるキャラクターの面々に、なんだこれは圧倒されます。

恋も知らない小さな思いも、育っていくかと思いきや、ヒロインは王妃となってしまい、本来であればシンデレラストーリーを彷彿とさせますが。

仮面の中は、暴君でした。

力に狂いし悲しみの王を、幼い約束が、過ちの末裔が、弾圧されし民衆が牙を剥く。

これは御伽噺。

残酷な運命も、不器用な生き方も、立場や身分の違いもあって。

絶対的な救いなんてないのかもしれない。

そのように生きるしかなかった悲しみは拭えない。

ただし最後に手にできたもの。

欲しいものは、奪い取ってでも手に入れる。そんな信念が芽生えた時、

鮮血の流れるダンスパーティーの果てに。

あの日踊れなかったワルツは、ふたりで。

★★★ Excellent!!!

初拝読させていただいた時、
「わぁ。」とただ感嘆致しました。
なんとまぁ、
キャラの濃すぎる登場人物
フィクションにしては、人物像が
あまりにも精巧で表現力を極めた
小説でいらっしゃいます。

この2人の狂った恋がいかに進むか、
楽しみでございます。

★★★ Excellent!!!

 一話の冒頭がいきなりおどろおどろしいシーンから始まり、場面が切り替わると今度は一転して脳内お花畑のお嬢様が登場。このギャップについていけたならば、必ず最後まで読む価値があると保証できます。
 脳味噌ふわとろのお嬢様とマッドサイエンティストの侯爵の間に芽生えた恋を主軸に据えつつ、二面性のある暴君、猟奇的な忍者、スラムの王などが入り乱れる混沌とした、しかし王道のストーリー。これを総合芸術と呼ばずしてなんと呼びましょう?