さよなら惑星

作者 三船 鳩

12

6人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

人間は成長過程で、水かきのような指の間を結ぶ細胞が死んでいく。
人間として指先を動かす上で、水かきのような細胞は不要だからだ。

おたまじゃくしは成長過程で、その尻尾だった部分の細胞が死んでいく。
カエルにとって、もはや尻尾は不要だからだ。

このような管理された死の事をアポトーシスというが、これは決して特別な事ではなく、多細胞生物の体の中で毎日のように繰り返されている。
本作はそういった自然摂理について、SF的世界観や比喩表現を用いて疑問を投げかける短編作品である。