第211話・静寂なる音色とのこと



「ど、どうかしたの?」


 セイエイが、オレの違和感に気づいたのか、不安気な声をかける。


「……っ」


 オレは自分のステータスを急いで確認した。



 【シャミセン】 見習い魔法使い【+20】/5020K

  ◇Xb:10/次のXbまで10/100【経験値450】

  ◇HT:220/220 ◇JT:0/0

   ・【CWV:22(20+2)】

   ・【BNW:22(20+2)】

   ・【MFU:23(23)】

   ・【YKN:19(19)】

   ・【NQW:0(0+0)】

   ・【XDE:102(88+14)】



 インフォメッセージにもあったとおり、オレのNQWに数値が付加されていなかった。


「どういうことだ? まさかすでに攻撃を受けていた?」


 考えられるとしたらそうなんだけど、でもそんなの食らった記憶が無いぞ。


「そんなわけないでしょ? そもそも【サイファー・モード】状態は外部からの関与はされないように設定されている! それにプレイヤーのステータスを減少させるスキルをもったモンスターはいても、NODで攻撃の要となっている魔法盤を出せなくなるようなことはしない設定のはずだよ?」


 ジンリンが驚懼の声で説明するのだが、彼女の言葉使いが妙にタメ口なのが気になる。


「あのねぇ、もう私の正体に気付いてるのに、いまさら敬語口調だとめんどくさいでしょ」


 ジンリンがあっけらかんとした声で返事をするのだが、うん別に気にはならないからいいか。


「……っ本当に*さんなの?」


 【サイファー・モード】が切れてしまっているため、漣の名前がNG判定されているのだが、ハウルは再度確認するようにジンリンを見据えた。

 ただハウルがなにを言いたかったのかがわかったのか、その問いかけに応えるかのように、ジンリンはちいさくうなずいてみせた。


「どうしてこんな事になったのかは私自身わからないから、どう説明したらいいかわからないんだけどね……それでも、ごめんね約束守れなくて」


 ジンリンは憫笑を浮かべ、ハウルの目の前へと近づく。


「うぅん、*さんが自殺じゃないってわかっただけでも……」


 ハウルが目尻にためていた涙の粒を指で拭う仕草を見せた時だった。



「はぁ? なに言ってんの? その運だけのやつの目の前で投身自殺したんだからさぁ……自殺以外のなんだって言うの? もしかしてそいつの偽証かもしれないわよ」


 目の前のフードを目深までかぶったマントの女性が、冷笑を浮かべるようにしてハウルをののしる。


「すくなくても、煌兄ちゃんが私や友人を傷つけるようなことは言わないはずだよ」


 キッと、睨み返すハウルに同調するかのように、セイエイとジンリンもうなずいている。


「はぁ、あんたさぁいったいどういうことをしたの? 以前クリーズのことを調べようとしてた小中学生がいたけど……」


 小中学生? はて、クリーズのことを調べていたやつって――。


「たぶん、おねえちゃんのことだと思う」


 ウィスパー状態にしているのか、オレに近づき、声をかけるセイエイに、


「なるほどなぁ……ってことは、あいつはビコウのことを知らないってことか」


 妙に納得してしまう自分がいた。まぁ身丈だけを考えたら小中学生と思ってもいいだろうけど、実年齢十九歳よ、あのひと……。

 ビコウが[セーフティー・ロング]のスタッフだということを、

NODのスタッフは知っているはずだ。

 ただNODではあくまで一概のプレイヤーとして参加しているから、バグとかの報告はしているだろうけど、基本的に口出しはしないって言っていたし。

 だけど目の前にいるマントの女性が放った言葉から察して、


「こいつが***ってことで間違いはないだろうな」


 ジンリンを一瞥すると、それが答えだといった険しい表情でマントの女性を睨んでいた。



「ジンリン、正直言って今のオレたちがアレに勝てる皮算用は?」


「それ使い方間違ってる気がするけど、極めて難しいかな」


「逃げられる可能性は……」


「かぎりなく『0』に等しいね……私もどうにかしたいけど、うんちょっとむずかしいかも」


 ジンリンが苦悶の笑みを浮かべながら、オレの問いかけに返事をしていく。


「お前が召喚したアバドンで倒すことは?」


「あれはあくまで警戒用。たまに間違えて本来出てこないはずのモンスターがポップされる時もあるし、ある程度は許容範囲のプレイヤーキラーに対して、さすがにこれはやり過ぎだなってこっちが判断した場合、ちょっとしたお仕置きに使っているね」


 つまり、そもそも戦闘用ではないってことか。


「あ、ちなみにステータスは50固定になってるから、そう簡単には負ける気ないけどね」


「後でアバドンと決闘させて」


 目をランランと輝かせてセイエイがジンリンに詰め寄ってきていた。

 というか、アバドンの姿を見て悲鳴をあげないあたり、この子肝が座っているな。


「そもそもアバドンってこんな奇妙なやつなんですか? 妙に生々しいというかなんというか、魔獣のやつと妙に咬み合わないというか」


 逆にハウルが恐怖で顔を引き攣らせているのだがねぇ。


「えっ? 『サイレント・ノーツ』の時と対して変わってないけど」


 あのぉ君たち? 目の前にラスボスらしきやつがいるのにすごく余裕ですなぁ?



「あぁっと***? ってやっぱりNG扱いされるから、シャミセンでいいや。あれが攻撃を仕掛けてこないんじゃなくて、できないんじゃない? さっきからこっちは隙だらけだっていうのにまったく攻撃をしてきていない」


「えっと、どういうことかな?」


「まぁプレイヤーでもなければ、モンスターでもないと私は***をそう判断しているし、そもそも他のプレイヤーに擬態できるようなスキルはプレイヤーに与えていない。あくまで魔法文字で【変身change】が使えないといけないからね」


 その魔法を使う場合も、高いMFU値がないとダメなんだろうな。


「それに星天遊戯ではレベルカンストのビコウさんでも、NODではまだXb15にもなっていないからね。もし***がラスボスだとすればすぐに殺せるくらい力の差があるのに、記憶の削除しかしていない」


「あの妙な魔法を使う以外なにもできないってことか」


「そういうことに……」


 ジンリンがその先を言おうとした時、一匹の猟犬がマントの女性に襲いかかっていた。



「……っ!」


 それこそアラビアの踊り子とも言える少女は、ふたふりのジャンビーヤを持って攻撃を仕掛けていた。

 ……のだが、まったくダメージを与えられていないらしく、しばらく連撃を繰り出していたセイエイは、拉致があかないと判断したのか、連撃をキャンセルし、地面に着地すると、バク転でこちらへと戻ってきた。


「うらぁっ」


 オレは右手に軽く拳を作り、コツンとセイエイの頭を小突いた。


「うぐぅ」


「なぁに自己判断してんだよ」


 オレの足元でうずくまっているセイエイが、頭を抱えながら、


「あれがモンスターなら倒そうとしただけ」


 と涙目で訴えてきた。


「それで、収穫はあったの?」


「全然ダメージ与えられなかった。というよりなんかシールドみたいなのが出てきていたからダメージ無効になってると思う」


 それって最初の連撃で判断できたんじゃ。


「もしかしてちょっと意固地になってなかった」


 そうツッコミを入れると、セイエイはバツの悪い表情を浮かべ、視線を逸らしながら、


「反省はしてない」


 と不貞腐れたような声で返事をした。


「しなさい」


 セイエイの頭を右手でアイアンクロー。


「いたいたいたいたい……」


 ジタバタしても許さんでね。

 ちょっと本当に首輪なり鎖をつけたほうがいいんじゃないかなぁこの子。たまに突発的なことするし、いやこっちのいうことを素直に聞いてくれることのほうが多いけど。


「ホントお仕置きのやり方が昔と変わらないし、年下でもほんと容赦ないよね」


 そんなオレとセイエイのやりとりを、それこそ昔見た景色を思い出したような仕草でジンリンは微笑わらった。

 いやだから、正直そういう状況じゃないと思うんだけどなぁ。


「ジンリンもされたことあるの?」


 オレのお仕置きから解放されたセイエイが、うっすらとなみだを浮かべながらジンリンに問いかける。


「私はあんまりなかったけどね。花愛ちゃんや香憐ちゃんがちょっとシャミセンにイタズラをしたりした時にお仕置きって感じで右手でアイアンクローされてたし」


「それでも利き手じゃないだけまだいいよ。煌兄ちゃん利き手で頭を叩く時は本当に怒っている時だからね。前に煌兄ちゃんの家でみんなでゲームをしていた時、間違えて煌兄ちゃんのセーブデータ消しちゃって、泣かされたことあったもの」


 ハウルがなにか思い出したみたいなふうに言ってるけど、利き手だからヘタに怪我して使い物にしたくないだけなんだけどなぁ。



「それにしてもダメージもなにもなしか……ジンリン、あのマントのデータは調べられないのか?」


「さっきから調べているけどライブラリーに入ってないね。言ってしまえば∪・N・オーエンってところかな」


 えっと、たしかアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』に出てきた屋敷の主がそういう名前で、『Unknown正体不明』って意味だったはず。


「ってちょっと待て? それってなにもわからないってことじゃないか?」


「そうなんだけどね……でもどうして***はプレイヤーを殺し続けてる」


 ジンリンが、口を滑らしてしまったことに気付いたが、


「プレイヤーを殺し続けてるって……どういう」


 ハウルが、怯えたように囀った。



「その説明は後……セイエイさま、すこし作戦があるのですが」


「セイエイでいい。それにシャミセンの知り合いならわたしより年上だし、シャミセンと話している時と同じ感じが良い」


 セイエイは動きにくくなったのか、それとも動いている時に邪魔だと思ったのか、マントを脱ぎ、軽装の姿となる。


「んっ、それじゃ言うね。多分連撃の時に出ていたと思うけど、相手を攻撃していた時に振り子のようなものが出ていたでしょ?」


「っと、たしか前にセイフウが言っていた、連続攻撃が可能な魔法に対してのコンボエフェクトだっけか?」


 それならセイエイが気付かないわけがないと思うのだけど。


「そういうのは出てきてた。でも早くてタイミング外してる」


 なにをさせようとしているのかはまだわからないが、


「それならちょっと手を出して」


 と、ジンリンはセイエイに手を差し出させた。


「――うん。もしかしたらこれなら行けるかも」


 さて、なにか作戦でも閃いたのかね。



「いけそうか?」


「うん。魔法盤展開ッ!」


 セイエイは右手に魔法盤を取り出し、ダイアルを回していく。



 【IXZIEDT】



 YKN上昇の魔法文字を展開させ、セイエイの華奢な体躯にエフェクトがかかる。


「セイエイちゃん、一度や二度の失敗はしてもいい。それに相手がどんなに強力な防御スキルを使っていても、このゲームにはかならずターン制で切れるから、何度も攻撃を仕掛ければどこかしらヒビが入るはず」


 ジンリンの言葉に、セイエイは無言でうなずく。

 そして、一瞬にしてマントの女性へと攻撃を仕掛けた。



 ※



 ザンリの懐へと飛び込んだセイエイは、


 【MYKKFV】


 すぐさま魔法文字を展開させ、簡単な短剣daggerを作り出す。


「っ――」


 上へと斬りかかるように攻撃をするが、やはりザンリのからだをまもるようにシールドが出現し、ダメージを無効化される。


「はぁっ!」


 身体を捻り、後ろ回し蹴りを仕掛けるが、それもやはりシールドが防ぎ、その反動でセイエイは軽く吹き飛ばされてしまう。

 その一瞬、連撃の判断がされたのか、振り子が出現するが、物の一秒で消えてしまう。


「魔法盤展開ッ!」


 セイエイは魔法盤を取り出し、ダイアルを回していく。



 【YNV MYVW】



 風をまとったダーツをJTが切れるギリギリの数……二十本ほど作り上げ、十本を連続で投擲する。


「無駄無駄無駄ぁ」


 ザンリはシールドでセイエイの攻撃を防ぐが、


「くっ?」


 遅れて放った一本のダーツに対処できず、頬を掠めた。



 ――見えた。


 セイエイの目の前にひとつの振り子が現れる。残り時間は一秒未満。


「ここっ!」


 振り子とターゲットマークが重なった瞬間を狙って、セイエイはダーツを投擲する。


「んぐぅっ?」


 ザンリはそれをシールドで防ごうとしたが、シールドの隙間を縫うようにダーツはザンリの身体に突き刺さる。


「ぐぅあぁあ……っ!」


 その痛みに耐え切れず、ザンリは身体を蹌踉よろめかせた。



二重撃デュオ……』


 セイエイの近くへとやってきたジンリンがそうつぶやく。

 ふたたび振り子が現れ、セイエイはタイミングを見てダーツを投擲した。


三重撃トリオ……』


 三度目の攻撃が成功し、ふたたびコンボ攻撃のタイミングを図る振り子が出現し、セイエイはタイミングを見計らってダーツを投擲する。


四重撃カルテット……』


「ま、魔法盤……ぐぅはぁっ」


 その言葉を食い止めるように、セイエイの五回目の攻撃が成功する。


五重撃クインテット……』


「くぅそぉ……こんなぁ――」


 五回の連続攻撃が成功し、ザンリははじめて焦りを見せ始める。

 その焦りがセイエイの攻撃を避けることすらできなくなっていく。


六重撃セクステット……』


「こんなたかだかダーツごときで……」


七重撃セプテット……』


「システムが追いつかな……?」


八重撃オクテット……』


「そんな……、わたしが連続で攻撃を受けるなど、わけがわから……」


九重撃ノネット……』


「ま、まさかぁ***ッ! あんた――この小娘にあれをさせようって思ってるつもり?」


 ザンリの、悲鳴にも似た問いかけに、


「そう……【九重撃ノネット】まで、連続攻撃が可能となる魔法が成功したらどうなるか……『サイレント・ノーツ』を踏襲したこのゲームでも似たようなことが起きるんじゃないの?」


 ジンリンは不敵な笑顔を浮かべて応えた。


「そ、そんなことおきるわけが……」


「これで――ラストォッ!」


 セイエイはザンリの言葉を遮るように、残り最後の一本を、振り子がターゲットマークに重なるジャストタイミングで、ザンリへと放った。

 その一撃は見事にザンリの胸元を穿つ。


「「『全力攻撃フォルツァッタ・アタック』ッ!」」


 セイエイとジンリンの言葉が重なり、ザンリの身体が閃光に包まれ、破裂した。



「す、すげぇ……」


「……倒したの?」


「ううん、これくらいで倒せるとは思わないほうがいいよ。それにダメージはジャストで10パーセントのダメージ補正がはいるくらいだから」


 セイエイ自身はまだあのマントを倒したとは思っていないのだろう。ジンリンもそんな感じの返答をしている。


「でもすごいね。あのタイミングを全部ジャストで合わせるんだもの」


 ということは計算では二倍のダメージを与えたってところか。


「あの、それって本来のダメージに重なってなの? それとも累計ダメージにそれが追加ダメージとして計算されるの?」


 ハウルがジンリンに問いかけると、


「ダメージ累計にかな。わかりやすく言うと、ダメージが2として、十回のダメージコンボがタイミングよく成功したとして、本来のダメージは20。それにプラスして本来のダメージの二倍……4の数値がプラスされて、合計24のダメージを与えられるの」


 そう説明するジンリンを、セイエイが自分の方へと向けさせた。


「コンボを成功させた分のほうがダメージが大きいからソッチのほうがいい」


 と頬をふくらませた。


「一度でもコンボを失敗すると、それまでの追加ダメージボーナスはないんだけどなぁ」


 ジンリンは自分に詰め寄るセイエイの問いかけにあきれた顔で応えながら、


「ダメージはたしかにあったはず……それなのにどうしてHTのパラメーターが見えて――」


 ザンリがいる方向へと視線を向けた時だった。



 【WNJFFYW】



 ザンリの頭上に見覚えのない魔法文字が展開される。


「そ、その魔法文字……」


 ジンリンが言葉を失ったように体を震わせる。

 あの魔法文字がいったいなんなのだろうか。


「ひとつ教えてあげるわ……この悪夢からは絶対逃れることはできない……そして***……、彼があなたに気付いたこともすべてなかったことにしてあげる」


 ザンリの周りにシャボン玉のようなものが現れると、オレの視界を歪めていく。


「さぁ……まだ舞台の幕を下ろさせはしない……。この闇魔女たちの悪夢はまだ第一楽章ですら弾き終えていないのだから――――っ」


 そして――パンッと破裂した。



 ※



「シャミセン……シャミセン――」


 ぼんやりとした視界の片隅で、誰かがオレを呼んでいる声が聞こえる。


「っと、誰だぁ?」


 そちらへと視界を向けるとセイエイとハウルが心配そうにオレを見下ろしていた。


 というかはて、いつの間にオレは倒れていたんだろうか。


「あっと、もしかして寝落ちしていた?」


「それだったらいいんだけど、私たちも今目を覚ましたの」


 ハウルが、まるで悪夢を見たような声色を出す。


「っとハウル。ちょっと頭を下げろ」


 オレはハウルの頭を下げさせ、彼女の頭を優しく撫でる。


「悪い夢はさっさと忘れるのが一番。それになハウル……ジンリンの正体がわかるかもしれない」


 さすがに悪夢はもう終わらせるべきだろう。



 ◇プレイヤーの意識が遮断されました。

  ・録画機能を停止します。

  ・録画状態を保存しています。

  ・【現在…………75/100%】



 ゲームを録画していたようで、オレが気を失っていたことで録画が停止されたというアナウンスがポップされている。

 それはなにを意味しているか。

 そう……オレが気を失っているあいだ、いやなにが原因でオレが気を失っていたのかが映されているということだ



 ◇NODのプレイ動画の録画が終了させました。

  ・【ファイル名:NOD_PLAY.MP4】

  ・【録画時間 00:27:34:29】

  ・【動画サイズ360P】



 録画データが保存されたようで、ファイル名と録画時間が表示される。

 ただバイト数が表記されないのは嫌味なのかねぇ。

 さて、オレが気を失ってるあいだ、いや記憶がないあいだなにが起きていたのか、それ以前にちゃんと保存できてたらいいんだけど。


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