その事実を告げたのは受付嬢でした(苦笑)
さて、どこの病院に行こうかと考えて受診したのは、以前に診ていただいたことのあるレディースクリニックでした。ドクターは女性です。
通うには少し遠く、しかも分娩設備がありません。だからといって、いきなり知らない病院に行くのもどうかと思いまして。とりあえず、信頼できる先生がいて、自分のカルテのある病院を選んだというわけです。
診察室へ通されるとすぐ、市販の検査薬で陽性が出たことを伝えました。すると、まずは採尿してあらためて判定をすることに。先生はやはり「市販のものだと誤陽性ということもありますので」と言いました。医療機関で使う検査薬は市販のものより感度がよく正確な判定が出せるのだそうです。
で、診察室をいったん出て、受付のまえを通過してお手洗いへGO! 採尿用の紙コップに取るものを取って、小さな扉のある小窓に置きました。すると、透かさず取り去られて検査にまわされた気配アリ。うおっ、仕事早っっ。
無駄に驚きつつ、私はというと――動作の一つひとつがいちいち遅いこと……。手を洗って、ふぅー。手を拭いて、はぁー。ハンカチしまって、ほぉー。まるで風邪をひいているときと同じような倦怠感で、けっこうしんどかったんですね。
鏡のまえでわけもなく長居をしたあと、のろのろとお手洗いから出てくると――ちょうど受付のまえで声をかけられました。
「あっ、玉木さん。本日のお会計ですが、保険適用外で初診料が○○○○円くらいになりますが大丈夫でしょうか?(近所にATMもあるよ?)」
この瞬間、私はドクターに説明を受けるまえに、自分の妊娠が確定的であることを知りました(苦笑)
妊娠・出産は病気じゃないという扱いなので、保険が適用されません……。その負担を鑑みて自治体から助成があったりはするのですが、基本的には“自費”です。
ちなみに、健診なども自由診療の扱いになるので、医療機関によって会計が違ってきたりするようです(個々の医療機関でお値段を決められるので違いがでるんですね)。
そうして、受付嬢にその事実を告げられた私は「大丈夫です……」とふにゃりと笑い、おぼつかない足取りで待合室へと戻ったのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます