SECRET TRACK ;暗証番号

 数日後………。僕は予知夢を見た。内容は、他愛もないものだった。


(0413……。これが、幸雄の携帯の暗証番号か……。)


 夢の中で、幸雄が携帯電話を弄っていた。その時彼が、この4桁の数字を押した。


(幸雄……。ありがとう。君はやっぱり、僕の親友だ。)


 0413………。この数字に、僕は覚えがある。


 4月13日。それは……僕に初めて友達が出来た日であり、幸雄にとっても初めて友達が出来た日だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る