第26話 フラリーマン

今日は早く帰るからと、妻に電話して、


公園のブランコで、発泡酒飲んでる僕がいる。


仕事終わりの慰めどき、猫の鳴き声は妻に似ていた。


いつまでもブランコはこげると思っていた。実は違った。


今夜は帰りたくないの。小娘みたいな愚痴ばかりいいながら。


月のてっぺんにかかるまで、ブランコこぎ続けていたい。




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