バンパイア物語2「そろそろゴールしても……いいよね……もう。ということで『さよなら』という言葉は嫌いなので、『また会う日までッ!』」
第274話 吾輩は考える……考える……考える……カンガエル……帰る?
第274話 吾輩は考える……考える……考える……カンガエル……帰る?
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「さて・・・ここからどうするか?」
「旦那、どうするんですか?」
「ストーリはできている。流れも把握できている。ただ、もう少し奥行きも欲しいかもしれない」
「奥行きですか?」
「ただのコメディではないよという、頭を使うようなこと。ネタ自体は出来上がっている」
「そうですね、結構散りばめましたからね」
「細かい、細かい、砂粒のような言葉だが、ひとつひとつに意味はある。そこに気づくかどうかは……読者次第だな」
「旦那、たまに点がちっちゃくなってますよ…」
「書くと並行していると文体が引きずられる」
「そうですね」
「悩ましい……書くことだけでは先にいけんというのが問題だな」
「……奥が深いっすね」
吾輩は考える。
ストーリの主体性とは何か?
ストーリの主要な部分である。それが……欠如している気もする。難しかとです。けど、伏線というのも何気ないところにあるものかもしれないし……表立って話にでるものかもしれない。足りない何かを見つけること。それは主体性に隠れているのかもしれない。
根幹の話とは何か?
それはタイトルであり、長い話をひとつにまとめるもの。
ワンピースで言えば、ワンピースというものを探しに行く。
海賊王になるということ。
これがハッキリしている。
デットエンドで終わらせねぇ!!
……。
最後までいかないとタイトル回収ができないのは難点ではあるが……考えよう。
デットエンド=強ちゃん。
これがまず始まり。危険なやつ、危ないやつ。それが主人公である。
デットエンドで終わらせねぇ。
悪いやつでは終わらなせないってこともあるかもしれない。そういうものかもしれない。ふむふむ。作者自身深く考えてるようで、あまり深いかもわからん。
まず、デットエンドの定義をはっきりさせよう。考えてることを書き連ねる。
①デットエンド。デッドエンドの表記ゆれ。
デッドエンドとは――行き止まり。 転じて先、将来の展望が見えないこと。袋小路。窮地。様々な意味がある。
死亡というものも含まれるだろう。死を意味することでもある。
②なぜ、ト?
なぜ、デットになったかは、極悪っぽく見えるから。少年向けで極悪すぎるのもっていうのが、あったな。ふむふむ。
③貰った案を生かす
以前もらった情報。
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そして、タイトルの『デット』。
英語的には負債とか債務、という意味なんでしょうか?
作者様的造語で『負債抱えたまま』的な意味だとしたなら……
ラスト、主人公の『クズ』としての負債は完済しております。
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悪いことをしたのだから、罰は受けるべきである。なので、負債を抱えているといえば、そうである。2章でカツアゲは回収できたので、まぁ良しとしよう。強ちゃんの悪の部分が、どうなっていくのか?それも書き上げていかなければな。
そして――負債とは何か?
主人公の負債とは?
さぁ、ネタバレせずに書き上げてみて……読み返すと、何を言ってるかわかんねぇ。良くないな。よくない。
けど、タイトルは最後まで読めばわかる方式が好きなので、そこはこのままで行こう。うむ。
吾輩はさらに考える。
さて、自作で考えを深めよう。デットエンドの魅力……。
そもそも、始まりはラノベっぽいものを書きたいから始まったんだな。そうだった。そうだった。その後で、漫画原作が来て、ラノベ書いてるつもりだったけど、結局漫画向きじゃねぇ?ということで出したのだった。そうだ。そうだ。
そして、漫画原作で見事一次も通らず終わったので、気ままに書き続けた。そもそも、『1章より2章を、2章より3章』をと階段式に面白くしたいという思いがあったのだ。ふむふむ、初心大事。
そこから、さらに一部の人が読んでくれればいいやから、多くの人に読まれたいとなって、あらすじやキャッチコピー、文法を整えつつ、内容を加筆、修正してきた。
結果は……正直結構、読まれるようになった。一話だけっていうのも結構減ってきたと思う。原作コンの時に比べれば。レビューのおかげかもしれないが。あらすじを変えてからは少し、見てくれる人が増えたような気がする。
吾輩はさらにさらに考える。
そもそも、デットエンドの作品の魅力ってなんだろう?
不良漫画っぽいテイストとラブコメとシリアスバトル。
自分で書くと……大げさに感じる。ただ、堪えよう。しょうがない。書かねばわからぬ何事も。
大体、最後というか、ピーク回はシリアスバトルになる。これがまず一点だな。
あとは、強ちゃんと櫻井のひねくれ不良?コンビ。これも重要である。
他は、美咲ちゃん、玉藻ちゃんのラブコメ。
そして、物語の主軸は……現代ファンタジー。
ファンタジー要素が少し少ないか……というか、どっちかというとSFよりな部分も後半出てくるんだよな……。けど、全体を通すと現代ファンタジーだな。というか、それしかない。
魅力…魅力…
とりあえず、まとめよう。
・不良漫画っぽいテイストとラブコメとシリアスバトル。
・ピーク回はシリアスバトル
・美咲ちゃん、玉藻ちゃんを交えたラブコメ
・後半SF要素
・主軸は現代ファンタジー
さてさて、魅力とは……なんぞや?
うぅ~む……………………………
どれを売りにしたいのか……作者的に何が売りなのか………吾輩の売り?瓜?きゅうり。
「旦那、ふざけちゃだめですよ!!」
「……ハイ」
似たような作風で意識するとしたら、『空のおとしもの』からエロを抜いたようなものだな。エロを抜くのは、いろんな方に読まれたいから。エロとは宝剣であるが、一部敬遠を生みやすい。
そらのおとしものは、コメディ主体に見えるが最後に毎回シリアス的な要素を詰め込むバトルがある。そういった意味で、参考にするならこれだろうな。
そうか、コメディ主体か……。どうも、漫画の読みすぎで最初コメディから入りやすいからな。コメディでその後事件みたいな流れを作りやすい。あのバトルものも最初はコメディだったってものがたくさんある。というか、溢れまくりだ。
ということは……コメディに見える中に伏線があり………最後につながる物語。
序盤コメディ、終盤シリアス。こうだな。こう。
あぁ……作品の売りをはっきり持てる人ってすごいな。どうやって考えんだ?これ?天才的なマーケティング能力が必要なのか?
意識せずとも同じストーリー作りだからな……。悪く言えばそういう作りしかしてない?どうなのだ……どうなのだ……
「旦那!?頭から湯気出てますよ!!」
「ハヘッ?」
「眠れ―!!旦那ーー!!」
吾輩は強制終了する。
シャットダウン中
《つづく?》
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