第179話 吾輩レポート(作家さんのプロット編)

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。

「旦那、お目覚めですか?」

「ふむ。それでは始めようか、助手」

「これは・・・?!」

「ひさびさのプロフェッサータイムだ」

「ハイ、教授!!」


それでは、しばらくぶりの吾輩レポート。

本物のレポートとは何度も見直して、1日寝かせたりして完成させるもの。

だが、これは一発書き保存の法則に基づくものです。

用法、用量をお間違いなく。


【プロットについて】

  まずは、言葉の定義から。


  プロットとは?

  ⇒物語の筋。しくみ。ストーリーの要約。

   ストーリー上の重要な出来事をまとめたものであり、

   重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。

   すなわち、プロットは出来事の原因と結果を抜き出したものである。


  原因と結果である。

  起承転結で言えば起と結である。

  何が起きて、どうなった?

  これが一番主軸である。

  事件が起きて解決する。これで終わり。


  「だから」で出来事のつながるものがプロットであり、

  ただ単に「それから」でつながるものがストーリーである。


  ミステリーで言うと、

  「謎→推理→解明」がプロット

  「動機→犯行→偽装→発見→推理→解明」がストーリー


  殺人事件が起きた、だから解決し犯人を捕まえた。


  コンクール等に応募するときは1~2枚。

  企画とかの持ち込みは5~10枚。

  といった感じである。Wikiより。


【プロットは企画書】

 昨日ある方から教えてもらった、プロットを元にまとめてみます。

 GA文庫さんにありました。誠にありがとうございます。

 興味があれば、下記のURLをご参照ください。


  ◆URL : http://ga.sbcr.jp/bunko_blog/010121/20160617b-2/


 さて、何故企画?

 こう思われるかもしれません。作家になった後のお話。

 吾輩は作家ではありません。そこを念頭に置いて読んでください。

 これは情報収集したものをまとめただけです。


 作家になり、新しい作品を書くためにはどうやら企画会議なるものを通さねばなりません。

 要は出版社のOKを貰う。

 でないと書いても意味がない。ということでまずは企画みたいです。

 ちょっと借りものですが・・・


  ① プロット提出

  ② 企画会議通過

  ③ 執筆ゴーサインで書き始める

  ④ その間、イラストレーターさんの選定

  ⑤ 執筆終了

  ⑥ ゲラ(原稿の刷り出し)出し、校正作業

  ⑦ イラスト完成

  ⑧ 出版作業終了


 この流れと思われます。

 要は執筆ゴーサインがでなければ書いてもあまり意味がない。

 なので、プロットを提出するのです。


 おもしろそうでしょ?どうです?

 書かせて頂けませんか?お願いします!!


 おそらく業界的にプロットと呼んでいますが、これは企画書の類です。

 提案書ともいえます。おもしろさを簡潔に伝える為の書類です。


 作家になり担当が着いた後、②を越さねば書いても出せない可能性が高い。

 そういうことみたいです。


 編集さんもお忙しいでしょうし・・・。

 いきなり10万文字読んでというのもキツイのかと・・・。

 そのための要約です。


【プロットの書き方 例】


 では、次に記載事項。

 これはGAさんのを元にしております。


  ① 表紙

   (仮)タイトル、名前、日付。

    名前と日付はしっかりしましょう。誰が書いたものでいつ出したのか?

    大切な情報でございます。


  ② タイトル

    他にもいくつかタイトル候補を書くみたいです。

    どうやら、基本タイトルは最後に決まることが多いみたいです。

    一番目に入るものなので、重要でしょう。


  ③ キャッチコピー

    これは・・・カクヨム方式?

    どうやらこれも作家さんから案を出すみたいです。

    複数案あります。


  ④ コンセプト

    作品の主軸です。

    どういう物語なのか?

    要は学園ラブコメ?なの?とか。ジャンルはもちろん、ストーリー性です。

    どんな主人公が何をするのがメインなのか?

    意外と・・・難しそう・・・。


    一言で言えば・・・というわかりやすいコンセプト。

    漫画のタッチで言えば・・・

    感動高校野球もの。

    主人公の達也は、完璧な弟(勉学ができ、品行方正、エースで四番)

    と比較され馬鹿にされながらもダラダラ日々を過ごしていた。

    双子の弟の不慮の事故にあい亡くなる。

    そこから、なき弟の代わりに野球を始める。

    最初は部員から嫌われているが、非凡な才能と努力を認められ、

    大黒柱のエースになる。

    甲子園で優勝する。


    う~む・・・うまく書けないな・・・。

    おもしろさを伝える・・・短い文章が苦手ですが、

    5行ぐらいにまとめるのがよさそうです。

    けど、ここが一番重要な要素です。気合いを入れて書く部分です。

    こういうおもしろさなんだよって!!


  ⑤ キャラクター

    キャラクターの特徴。能力。過去。決め台詞なんてものも。


    事細かに結構書かれています。


    他、ヒロインやライバル。モブはいらないみたいです。

    あくまで主要キャラ。


  ⑥ 世界観設定

    どういった世界なのか?

    魔王を討伐した後の世界?とか、あまり凝ってないみたいです。

    おそらく、コンセプトにも少し書かれるからでしょう。


  ⑦ 用語解説

    ここは・・・結構力が入ってます。

    おそらく、ラノベとかではここを力入れる人が多いのかもしれません。

    かっちょいいものに惹かれますからね。皆、中二病。


  ⑧ ストーリー

    1話ごとのあらすじに近いものがあります。

    10行ぐらいで、どういったストーリー展開なのか?

    メインのセリフのやりとりも書かれていました。

    能力戦であれば、どうやってどんでん返しするかとか。

    エピローグまで書いてあります。

    なんとなくですが・・・1話目と最終回に熱量がこもっております。


    1冊分の内容をドドン~と書くのです。


①~⑧までで、おそらく8枚ぐらいかなと。

ちょいと、参考にしたものは補足書きをしてくれてるので・・・。


8枚に作品のすべてをぶち込むわけです。

それでおもしろいと思わせるわけです!!

難しい・・・。


ストーリの部分で4枚ぐらい使ってしまうので、他の部分を4枚に収める。

ということですね。


企画会議さえ通れば・・・少し改変してもいいみたいです。

やりすぎると・・・怒られそうだけど・・・。

とりあえず、そんな感じみたいです。


これにて、吾輩レポート終了です。

ご視聴ありがとうございました。


どうも・・・インデントが・・・やりづらい・・・。しょうがないか・・・。


吾輩は眠りにつく。


≪つづく?≫

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