第136話 吾輩・・・ホラー・・・
吾輩は深夜の魔力に負けていく――
どこからか鳴き声が聞こえる・・・・・・
だめだ・・・。
逃げても、逃げても――その音は大きさを増していく。
まるで、獣のような泣き声。
吾輩は倒し方は知っている。
だが――諸刃の剣
こいつは倒してもまた復活する、その度に――これをやっては――
吾輩もいつか死んでしまう。
膨大な魔力を必要とするそれは――吾輩の体を内部から蝕んでいく。
そして、破壊していく。
1回だけなら、さほどダメージも受けない。
だが、相手は無尽蔵に生まれてくる魔物。
倒しても、時間が経てば…………また復活してくる。
その度にこれをやってはいけない。
音は過激になりだす。まるで自分の中で反響するように大きくなっていく。
体が窮屈になる・・・。くそ・・・。
今日はしょうがない――相手してやる――今日だけだ――
吾輩は準備を進めるためにスイッチを押す。
そこからは白い霧が出てくる。
そして、2本の木の棒を巧みに使い、それを吾輩の体内に取り込んでいく。
毒だとわかっているのだけれど、
吾輩は戦い終えた後、後悔する。
また、これを使ってしまった――
腹の虫を倒すために。
深夜のラーメンは体に毒である。
吾輩は眠りにつく。
≪つづく?≫
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