第114話 吾輩はちょいとおセンチを気どる

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。

「旦那、お目覚めですか?」

「お目覚めです・・・」

「うん?しおらしいっすね・・・」

「おセンチです」


吾輩はふとある出来事をきっかけに考える。

誰かが『不幸だったんだね』と言った。それは誰に向けた言葉かもわからない。

もしかしたら、吾輩に言ったのかもしれない。

だから、考えた。


『不幸』なのだろうか・・・。

それは全体を表す言葉。生きてきた道の途中で・・・結果を持って不幸とする。

本人が自覚をしていない。

何が不幸なんだろうって?


苦しい時がある。哀しい時がある。笑える時がある。楽しい時がある。

常に天真爛漫という人はいないだろう。喜怒哀楽。4つの感情がある。

ずっと、怒の感情は理解できなかった。

何かに怒っているとしても、ずっとはつづかない。一瞬なので・・・。

ずっと続いたら恨ってことかもしれないけど。


一瞬の怒りでも、正直あまりなかった。ほぼない。

演技に近いものはあった。怒ってるふり。

常に頭にあることがある。全て自分のせい。今が楽しくないのも自分のせい。

自分の行動した結果、それが起きてる。そう思うようにしてるところあがる。

何があっても自分のせい。

だから、正直怒ろうにも・・・半々なんだって思ってた。

自分の人生の選択権は常に自分に合って、行動する権利を奪われることもなくて、

ただ、自分の思った様に行動できる結果で自分の見てる景色が決まる。

漠然と過ごすのも、忙しく過ごすのも自分で決めたこと。

誰もそれを阻害はできないから。

それが元にあった。だから、何か悪いことが起こったとしても、自分の行動の結果だろうって。

これは個人的な考えだから、誰かにこれを押し付けることもない。

別に皆がこの基準で考えることもない。これは吾輩のアイデンディなのである。


そして、まぁ今に至る。まぁ、いい状態ではないかも・・・。

ただ、『不幸』って言われたときに違和感があった。

なんでかはうまく言えないと思うけど。確かな違和感があった。特に反発とかでもない。不幸ってなんだ?


正直言えば、別にそれほど不幸を感じてない。むしろ、運がいい方だと思ってる。

大分幸運に恵まれている。それは人生において。おかしなことに悪い時も悪いなりに楽しかったから。


そこが違うのだろう。

場面を切り取った人の言葉。それは吾輩の人生の一瞬なのだ。

ほんの一瞬。そこをさして『不幸』と言われたのを違和感があったんだ。

そうか。わかってきた。

吾輩にとってはずっと続いてく中のいち場面なのだ。

だからこそ、違和感を覚えざる得なかったのだろう。ようやっと理解した。

吾輩にとって2時間続くドラマを見ていたところ、3分だけ見たものが残酷というものか。いやいや・・・結構感動ものですよって・・・。

カタルシスと同じである。

色々なシーンがある。持っているものがある。

そういうものが自分がわかっているから、一場面だけ取り上げられるとおかしいと思ってしまうのかも。


悩む時間があるのも幸せなことなんだって思える。

それがいいことにつながると信じてるから。


「おセンチ終了!!」

「なんか、スッキリしてますね♪」

「お肌ピチピチヤで」


吾輩は眠りにつく。


≪つづく?≫

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