第51話 吾輩は愚かなピエロ達に捧ぐ
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「あぁ、覚めたよ」
「いい顔してますね・・・」
「そうかな、エヘヘ」
「こりゃだめだ・・・」
「切り替え早いな・・・」
吾輩は世界平和を愛するもの。ここでも戦争が起きている。
小さな戦争だ。行き違いだったり、言葉が足りなかったり。そういうもので傷つき合って、お互いを憎んでしまう。憎むことなどに時間を使うなどもったいない。復讐は何も生まない。そう。たくさんの物語がそれを教えてくれたと思う。結局、果たしたところで自己満足以外の何物でもないのだ。数々の作者たちがそれを描いてきた。過去の禍根に囚われて、今を生きれない愚かさを。
ただ、未来をより良くしようと戦う物語もたくさんあった。
吾輩もそういうものを書きたいと思ってる・・・。まぁ、正義の名のもとにで書いてるのだが。そこはおいておこう。あれはビルドアップして、洗練しなければならない。間に合わないと思ったらいつでも手放す。どこかに放り投げる。誰かが代わりにやってくれるかもしれないから。自分じゃない誰かが。けど、出来るうちは自分でやりたい。我がままである。
ここを良くしようと立ち上がろうとするものも多い。
みんな、この場所を愛しているのだ。居心地がいい場所っていうのは、そうはないだろう。楽しい言葉のやり取りをできる人も多い。みんな、文才にあふれているから。
だからこそ、書こうと思う。
エッセイコンテストで明らかにおかしな挙動をしているものがいくつかあった。
その人たちのやり方は正直認めたくない。誰かと書くと誹謗中傷になるので書かない。
卑劣で傲慢で、浅ましく、見るに堪えなかった。
たかが20万と書籍化だ。それに一次なので確定するわけではない。
その為だけに何故ここまでできる?
吾輩がおかしいとはこの件については絶対に思わない。突撃する気もない。個人攻撃はしたくない。個人に訴えたても意味がないとわかっているから。全員に訴えなきゃいけない。
人が人を憎み、蔑む物語から何を得るのだろう。
つまらない感情ばかりを得るのであろう。こうならないようにと教訓を得るのかもしれない。ただ、実際は気持ちよさはなく、あくどさだけで、爽快感もへったくれもない。
そうして、出版された自分の作品が汚れると気付いてほしい。
自分というのも作品の一部なのだと。悪しき行いを繰り返せば人間性で淘汰される。
だからこそ、運営に今回のコンテストはしっかりした判断をしてほしい。
これでいいんだとなったら、もう取り返しがつかなくなる。きっと。
誰もがやり方を間違える。これが勝ち方なのだとすれば。
勝利の戦法なんだと思い込めば。汚れた作品が集まってしまう。
紙切れに踊らされた愚かなピエロ達よ。目を覚ませ。
それは肖像画が書いてある紙だ。
吾輩は眠りにつく。
≪つづく?≫
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