早ければ葬儀、遅くとも初七日までには解決します

作者 千野ナイフ

70

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★★★ Excellent!!!

まず、タイトルに惹かれました。
早ければ葬儀、遅くとも初七日までには解決しますって、どういうこと?
こちらの物語は、第1巻と第2巻にわかれています。

まず、第1巻を読み始めて直ぐに、とんでもない坊主が現れます。
名を大宮現生という。
この坊主が曲者で、なんと、元警察官見習いの僧侶というのだから面白い。
厄年の刑事・堀川貴子は、この大宮にまんまとつかまってしまう。
といっても、しょっ引かれたわけではない。
大宮は、堀川になんだかんだと謎をふっかけ、事件をあっちへこっちへと思いもつかない方向へ導いて行き、そのせいで徹夜さえ余儀なくさせられるのだ。
要するに、このおかしな僧侶が考える推理の数々に、堀川刑事は振り回されっぱなしなのだ。
そんな二人のやり取りは、とてもふざけていて(いい意味で)面白く。
こんなんで事件が解決するんですかーーーと、笑いながらも心配してしまうのだが・・・。

第2巻では、大宮だけでも手に余るというのに、堀川刑事を悩ませる輩がもう一人現れてしまいました。
ジュリアン警部です。彼、ラテン系のプロファイラーらしいのですが、まー、やることが大雑把というか簡潔というか。
容疑者(参考人)を自分の判断だけで、どんどん帰してしまうものだから大変です。
堀川刑事は、大宮とジュリアン両方のハチャメチャぶりに振り回されてしまいます。
それだけならまだしも、事件がなかなか解決方向へいかないものだから、一般客までもが推理に参戦。
色んな人が色んなことを言い出し始めます。
こんな状態で、事件は解決するのか・・・。

全体的に小気味よく、突っ込みどころの面白さが満載で、楽しんで読める物語でした。
是非、堀川刑事の苦悩と、大宮現生の突拍子もない行動と推理を楽しんでください。

★★★ Excellent!!!

元警察官のお坊さんが、殺人事件の捜査に(勝手に)加わり、真相に近づいてゆきます。

主人公のお坊さんが活き活きしているのが好印象です。
若いせいか、ゆとりのようなところもありますが、そこがまたユニークです。
警察官のキャラクターも面白い。
7万字という文字数ですが、すぐに読めてしまいます。

作中で「土ワイ」(土曜ワイド劇場)という言葉が出てきたので、それをお借りしまして……
「土ワイ」を復活させて、実写で見てみたい!
そして、“あの人”は不破万作さんに演じてもらいたい!

普段は刑事ものを読まないかたにもおすすめです。

Good!

だって最後まで読んじゃったもんね。ミステリというよりはサスペンスです。テレビドラマのシナリオみたいな感じで、土ワイか火サスでやったら良さそうですね。

中盤の、火葬をするまでに司法解剖手続きをするんや、というくだりは熱があって、サスペンスで、非常に面白かったです。
これは明らかにシリーズ化が可能なので、うまくすれば化ける可能性は十分あると思う。フォローします。