ご〜るでン。

 いつものバス停にて――


「あ、温かいタマゴを牛丼にっ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「牛丼に生タマゴはよく聞くわよねね。むしろ三種神器よね! 生タマゴ、チ~ズ、牛肉は――牛丼業界ではこの三種の配合の割合で次世代を担うニュ~牛丼が完成すると主張する人もいるぐらいだものね」

 月夜がそんな事を言いながら、続きを読み進める。


「チ~ズとほうれん草をタマゴで包んだオムを牛丼の上にのせた一品。なるほど、そ~ゆ~感じできたのね~」

 記事内容に感心している月夜の隣では、


「お、お〜ごんにかがやくワニさんがはっけんされるっ⁉︎」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「そんなレアなワニさんがみつかったのはオ〜ストラリアのメアリ〜がわにすむイリエワニ――わりとキョ〜ボ〜なしゅるいだねぇ〜」

 なぜか猛獣に詳しいイブキがそんな事を洩らす。


「たいちょ〜は4、5メ〜トル……そうお〜きくもちいさくもないフツ〜サイズだね」

 なぜか一〇〇日後に亡くなってしまうワニで4、5メ〜トルをイメ〜ジする。


「こんなニュ〜ストラリアになるぐらいだモン、すっごいひかってんだろぉ〜なぁ〜……」

 かつてゲ〜センにあったワニを叩くゲ〜ム――そのプレミア台で見た金色に輝くワニをイメ〜ジしながら、


「……ん?」

 ワクワクしながら表示された画像を見る。


「ぜんぜんひかってないっ! サギだっ!」


「ワニよ」

 画像を見て月夜がそう訂正するのだった。

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