とくギ。

 いつものバス停にて――


「キド~せんしのうつくし~ダンセ~ランキング?」

 イブキがなぜかテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「3いはゼクスさん――ピ~スクラフトさんだねぇ~。チョ~ハツのキンパツでマスクキャラがよかったよね! ウイングしゅ~りしてセ~セ~ド~ド~たたかうトコとかもポイントたかいよね。なっとくのライトニングカウントだよ」


「2イはキラくん。ん~……ん? ん~……イブキさんてきにはバルトフェルトたいちょ~のが……まあ、いいか」


「1イはシャ~さん。お~! ジョ~イ3のうち2リがマスクマンって……シャ~さんかシャ~さんねぇ~……」

 そんな事をつぶやくイブキの隣では、


「男性が好感をもつ特技や趣味?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「ほ〜そんなのあるんだぁ〜」

 イブキが興味ありげに口を挟んでくる。


「四位は映画鑑賞――へぇ〜……そんなのも評価高いんだ」


「イブキさんもエ〜ガすきだよっ! とくになんちゃらシャ〜クってのがすきっ! アイアンマンもメタルマンもどっちもいけるよっ! もちろんトランスフォ〜マもトランスモ〜ファもどっちもみたよっ! いや〜エ〜ガってホントにいいものですねぇ〜」

 昔の映画解説者のような事を洩らすイブキ。


「三位は読書か〜……薄い本とかでもいいのかしら?」


「イブキさんはひとなみにはぁ〜……キメツとかラノベとかさいきんはサイレントインヴェ〜ジョンよんだかなぁ〜……」


「スポ〜ツ観戦――ウチはあんまり見ないかな?」


「イブキさんはF1にヤキュ〜にまえにラグビ〜もル〜ルわかんないけど……」


「一位は料理か〜」


「ふふん♪ リョ〜リかいのヤマダテツトってよんでくれてもい〜よ……ことしフチョ〜ぎみだけど。ワ、ヨ〜、チュ〜カ、333コレシピ! 30コのとくいリョ〜リ。まさにトリプルスリ〜イブキさんっ!」


「そんだけ揃っててなんでモテないのかしらね?」


「それなっ!」

 激しく同意するイブキだった。

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