ふろ〜ふシ。

 いつものバス停にて――


「牛丼チェ~ンが二年半かけて開発した渾身のカルビ丼を販売っ!」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「弁当チェ~ンの新メニュ~もカルビ丼だったわね~……流行ってるのかしら? 肉二倍とかいいトッピングあるわよね~。そのうち三倍とか四倍とか……じゅうべぇ~とか出るかしら?」

 瞳をマンガ肉にしながら、そんな事を言う。


「肉の日限定でもいいから出してくれないかしらね~」

 十倍に増量されたカルビ丼をイメ~ジしながら、そんな事をいう月夜の隣では、


「わかいヒトのチをユケツするとわかがえるとゆ〜ケンキュ〜ホ〜コクがカリフォルニアだいがくからあがるっ⁉︎」

 イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「なんかホラ〜ばなしやむかしのボ〜クンとかがやってたよ〜なぁ〜……でもユケツじゃないからコ〜カなかったのかなぁ〜?」

 そんな事を言いながら記事を読み進める。


「マウスのじっけんでもっとのコ〜カがたかかったのはワカモノのチをうすめてユケツしたとき――こいほ〜がききそ〜だけどちがうんだぁ〜」

 記事を読みながら、そんな事を洩らす。


「う〜みゅ……と、ゆ〜コトはぁ〜……」


「イブキさんにうすめたチュ〜ガクセ〜のチをいれたらわかがえるのかなぁ〜」


「そっち側っ⁉︎ アンタは提供側じゃないの?」


「だって、このスガタがずっとつづくんだよぉ〜」


「……アンタ四年前からまんじりとも変わってないわよ」

 そういってスマホに保存されてる画像を見せる月夜だった。

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