じんぎすかン。
いつものバス停にて――
「かたてでたべられるプリン――プリンサンドがはんばいっ!?」
イブキが大好きなスィ~ツ系の話題を集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「の~こ~プリンサンドかぁ~。プリンサンドならパンがあんまりジコシュチョ~しないかんじのがいいよねぇ~。すいぶんすってヘナヘナになったり、ぎゃくにボソボソになってクチにのこったりするのはあんまりすきじゃないんだよねぇ~」
プリンサンドの画像を見ながら、そんな事を言っているイブキの隣では、
「ヤギを使った除草サ~ビス――あったわね~エコだし、動物は癒されるわよね~」
庭の雑草を食むヤギの姿をイメ~ジしながら、
「一匹頼もうと思ったら、「できれば二匹借りて」と言われた? なぜかしら??」
「ほら、いっぴきよりニヒキのがはやくおわるよぉ~みたいなかんじじゃないの?」
「そうなのかしら? ウチがヤギだったらエサの山を二匹で分け合うより自分だけじっくり……牛丼の山……あっ! 牛丼の山っていい言葉ね。どっかにないかしら?」
桃源郷を発見したかのような恍惚とした表情でそんなことをいう月夜。
「へェ~……いっぴきだとさびしがっちゃうからニヒキいじょ~がイイんだぁ~」
「はっ! そ、そうね。寂しがっちゃうのね~じゃ、一〇匹とか借りようかしら?」
「月夜のバ~イはいっぱいかりて2,3ひきへってそ~でこわい。ジンギスカンやったあとがニワにあったり」
「食べないわよ!」
そう抗議する月夜だった。
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