りト〜。

 いつものバス停にて――


「国土交通省が離島を対象にICTやドロ~ンなどの新技術の実装を図るスマ~トアイランド計画を公募」

 月夜がテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「こ、これは――っ!? 離島に牛丼製造機を置いて無人牛丼屋が開店するっ!?」

 記事のどこを読んでそう解釈したのかかなり飛躍した想像図をする。


「そ~よね~。離島で牛丼が食べられない状態はマズいわよね~……」

 嵐の中にある今にも水没してしまいそうな岩礁の中に煌々と明かりを灯して営業する牛丼屋イメ~ジしながら、


「これなら漁師さんも牛丼食べられるわっ!」

 月夜がそんな事をいっている隣では、


「スイ、リク、ソラをジユ〜にイド〜できるのりものがカンセ〜っ⁉︎」

 イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ソラいけたらぜんぶカイケツだとおもうけど……ウミとリクはぜんぶソラのカイゴカンじゃないのかなぁ〜?」


「リト〜とかでジッショ〜しけんやるときにべつべつのデ〜タいるのかなぁ〜?」


「たぶんこ〜ゆ〜のはしらせてデ〜タとるやつだと、おもうよ」


「ち、違うわよ。離島にも牛丼をとどける政府の施策よ」


「かりにギュ〜ドンせ〜ぞ〜きがあったとして、ザイリョ〜ど〜すんの?」


「う、牛を飼って現地調達」

 嵐の岩礁に牛が出現する。


「おコメも?」

 岩礁に田んぼが出現する。


「無理かしら?」


「そもそもなんでリト〜のイメ〜ジがオキノトリシマなの?」

 月夜に頭の中が視えてるかのようにそういうイブキだった。

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