あべのましン。

 いつものバス停にて――


「鳥人間コンテストも中止……いろんなイベントが次々とりやめになってるわね~。プロ野球も開幕の目途がまったくって話しだい、ど~なっちゃうのかしら?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「コミケもなくなっちゃたし、元々オリンピックでなかったんだっけ?? なんか世界が変わっていく様を見てる感じよね~」


「そこでテレ~クふきゅ~! えんかくジュギョ~100パ~セントですよっ!!」


「やってる人五パ~セントなんでしょ? なんか影響で中古パソコンの価格上がってるとか……」


「そこはチュ~ゴクさんみたいにセ~フがヨ~イすんだよっ! アベノマスクじゃなくってアベノマシンだったら1オクのヒトがダイゼッサンだったハズっ!」


「使い方わからないお年寄り賛成しないと思うケド……」


「そこカンリャクかしてソ~サをカラダをうごかすコトをトレ~スするかんじで」


「フツ~にそこまでできないと思う……ロボットが届いた時点で頭フリ~ズしてそう」


「つかいこなせばどこへでもいけるし、アメだろ~がクマがでよ~がビョ~キもへっちゃら! クルマにひかれてもロボだしコ~ツ~ジコ0になるし、1オクそ~ギタイかですべてのモンダイかいけつだよっ!! も~ちょっとセ~ノ~あがるとイイけど……」


「そ~かしら? まだまだロボットにできない事多いじゃない」


「そっかなぁ~? たとえば??」


「バス停片手で動かせないじゃない」


「……それヒトでもできるヒトそ~いないよ」

 片手で重石が付いたバス停を弄ぶ月夜にそういうイブキだった。

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