まシ。

 いつものバス停にて――


「そっか~デンセツのコマンドをうみだしたゲ~ムプログラマ~さんがエ~ミン……いだいなヒトだったのにぃ~……」


「かいがいでもツ~ヨ~するコナミコマンドはイダイだよねぇ~。もともとはシュ~ティングゲ~ムのキュ~サイきの~でいれてたんだケド……と~じはゲ~ムのレ~メ~きみんながみんなドヘタせだいだったから、デバックもおも~よ~にゲ~ムすすめられないからいれたウラワザなんだけど、セ~ヒンばんでものこされたんだよねぇ~。これがショ~ガクセ~をはじめゲ~マ~のココロをつかんだデンセツのコマンドのはじまりだねぇ~」

 しみじみそう語りながら、


「↑↑↓↓←→←→BA。ホントまほ~のコトバだよねぇ~」

 そんな事を言っているイブキの隣では、


「肉マシっ⁉︎」

 グルメ系アプリを見ていて月夜がそんな声をあげた。


「なんの肉マシかしら? 中華まん? ハンバ〜ガ〜? 焼肉? ステ〜キ? 牛丼だったら最高よね〜」

 タイトルでひとしきりテンションを上げた後、


「ピザ?」

 記事に内容を読むにつれてダウンしていく。


「ピザならよかったケド……ポテトチップ……」


「ピザポテのサラミチップを二倍にした肉マシバ〜ジョン……う〜ん……ちょっと期待してたのとは違ったわね〜……」

 困惑する月夜の肩に手が置かれ、


「も〜ちょっとくわしくっ!」

 瞳を輝かせたイブキがそんな事を言うのだった。

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