しゃ〜くば〜ガ〜。

 いつものバス停にて――


「牛丼チェ~ンの新作発表会がコロナウィルスの影響で中止にっ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「な、なんて事っ!? こんな重要な国民的イベントを中止するなんてっ!?」

 日本国民総員から抗議の声がきそうな事をいう月夜。


「オリンピック、ワ~ルドカップ、牛丼発表会は大事な国民的イベントなのに――それを――それをち、中止っ!? なんて……なんて事態にっ!?」

 まるで明日、地球が滅亡しますと聞かされたぐらい絶簿的な表情でそんな事を洩らす。


「あっ! でも、新商品自体は三月五日に予定通り販売」

 末尾にでてきた一文に安堵している月夜の隣では、


「さ、サメバ〜ガ〜っ⁉︎」

 イブキがそんな謎の言葉を洩らしていた。


「キョ〜トにあるスイヨ〜コ〜しょくひんケ〜ザイこ〜スにショゾクしてるJK3がサメさんをつかったハンバ〜ガ〜がカイハツっ!」

 イブキが巨大なホホジロザメが一匹丸ごとパンに挟まれてる姿をイメ〜ジする。


「サメさんのくさみをとるためにレモンなどをシヨ〜。みごとにスイサンチョ〜チョ〜カンショ〜をジュショ〜したかぁ〜……サメバ〜ガ〜……」

 イブキはパンに挟まったホホジロザメの尻尾に噛り付く月夜をイメ〜ジする。


「おいし〜のかなぁ〜?」


「……なんでウチなのよ」

 イブキのイメ〜ジが視えているかのように抗議する月夜だった。

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