れとロ。

 いつものバス停にて――


「ガンダリウムご~きんでつくられたガン〇ムっ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「セッテ~ど~りチタン、アルミ、イットリアをまぜたゴ~キン! ほんらいならツキのテ~ジュ~リョクかでまぜるのがそれはまだむつかしく、チジョ~でゴ~キンかしたがザイリョ~はセッテ~ド~リのガンダリウム!」

 興奮しながら、記事を読み進めるイブキ。


「おぉ! やっぱりあのうごくガ〇ダムをこのソザイでつくったら――」

 横浜の街を踏み壊しながら進撃するモビルス~ツをイメ~ジする。


「もうジムぐらいならつくれそ~なきがするよね!」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「ダイヤル式携帯電話?」

 月夜がテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「へぇ〜……こんなんあるのね〜」

 無骨で大きな機械の画像を見ながら、


「アンタこ〜ゆ〜の好きじゃないの?」

 イブキにスマホ画面を見せながら、


「ん〜……」


「最新の機器よ」


「いやいや月夜。これサイシンじゃないから」


「えっ! そ〜なの?」


「これは、むかしむかし――まだイエにしかデンワがなかったジダイのモノをケ〜タイできるようにしただけ」


「そ〜なんだっ⁉︎」


「ツ〜ワしかできないデンワなんってつかえないじゃん。ネットにつながって、おんがくきけてゲ〜ムできて、てんきおしえてくれて、いろいろかいものできて、ド〜ガみえて、つぶやけて、ハイシンできて、カレシできるデンワじゃないと」

 さりげなく自分がほしい機能も追加する。


「そ〜ね……あと牛丼つくってくれて、一定期間操作がなかったら自爆する機能がほしいわよね」

 レトロな機器を見ながら、追加してほしい機能を妄想する二人だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る