　いつものバス停にて――

「ボリュ～ムを重視した、とこトン三昧カレ～？」

　月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。

「トンカツにヒレカツ、豚しゃぶがのった大ボリュ～ム――いいじゃない！　豚のアブラはカレ～に合うのよね～」

　カツがたくさんのった某カレ～チェ～ンの画像の見ながら、

「カレ～はドリンクって誰か言ってたっけ？　ドリンクだから牛丼とか丼物とは別枠で別腹で別カテゴリ～よね～」

　そんなよくわからな事を言いながら続きを読み進める。

「いいわね。カレ〜……」

　画像を見ながら、そんな事を言う月夜の隣では、

「かいがいのあるインスタがわだい？」

　イブキがそんな記事を読んでいた。

「いっぴきのカニがコップとかとりセンコ〜をはこぶさまがうつったガゾ〜……」

　記事を読みながら画像を見る。

「コップとかとりセンコ〜……このカニさんはなににつかうんだろぉ〜？」

「適当にあった物を運んでるだけでしょ？」

「いやいや。きっとコップはボ〜グでセンコ〜はブキだよっ！」

「自前でハサミあるじゃない、堅い甲羅も」

「きっとこれからのカニはつきわざとギタイだっ！　っておもったんだよっ！」

　紙コップの中に隠れて線香で攻撃してくるカニをイメ〜ジしながら、

「なんかあまり強そうじゃないわね」

　イブキの妄想にそう返す月夜だった。

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