いカ。
いつものバス停にて――
「ふむふむ……焼き肉屋は人気の二九種類を半額……まだ二十日近くあるのに各社いろんなイベントを考えてるわね~」
本日もグルメ系アプリから肉の日情報を漁っている月夜。
「もっといろんなサ~ビスふえてくるといいわね~焼き肉、牛丼、ステ~キ、ハンバ~ガ~……どれにしようかしら?」
月夜がまだ二十日近く先の事を想像しながら、様々な肉料理を思い浮かべている隣では、
「ふ~みゅ……コトシはイチゴをつかったチョコがはやりなのかなぁ~?」
イブキがバレンタインに合わせた情報を収集していた。
「もっと、こ〜いがいなモノないのかなぁ〜? ひとくちでイブキさんのトリコになってしまうよ〜なモノ」
そんな危険な物を求めて食材を調べていると、
「イカ?」
「イカはユ〜ショクにダイコ〜ブツがでるとチュ〜ショクをおさえるコトができるっ!」
なぜかそんな記事に行き当たった。
「へぇ〜イカってそんなチノ〜もあるんだぁ〜」
「それは知能じゃないわよ」
「へ? もうちょっとしたらおいし〜モノでてくるんだモン。ちょっとおさえておこ〜かなぁ〜っておもうのが?」
「そ〜よ。ホントに賢い者はいまある物も後にでる物も全部食べて幸せになる事よっ!」
「そっかなぁ〜? いまの月夜、イカよりもバカだとおも〜けど……」
自信満々に言い切る月夜にそう返すイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます