け~ぶル。

 いつものバス停にて――


「あ、アポロのヨ~グルトっ!?」

 イブキがお菓子系のニュ~スを集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「アポロってあれだよね? ウチュ~せんでもないし、キカイてんしにのってるヒトでもなくって、チョコのアレだよね?」

 三角錐が特徴的なチョコ菓子をイメ~ジしながら、


「ヨ~グルトのなかにチョコをいれただけじゃないなら、ちょっとたべてみたいかも? フツ~のヨ~グルトのなかにチョコいれただけならジブンでつくれるモンねぇ~」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「あっ! もうバッテリ〜なくなる」

 経年劣化をおこして容量の少なくなったスマホにモバイルバッテリ〜を繋ごうとする月夜が、


「そ〜いえば、この端子って触ってもビリっとこないわよね?」

 接続端子を親指の腹で触りながら、


「よく子供とかがスマホケ〜ブル噛んで感電とか事故の記事とか見るのに……」


「ふふん♪ そ〜ゆ〜ふ〜につくってあるんだよっ!」


「へぇ〜……そなの?」


「そそ。ヒトにテ〜コ〜とかもかんがえてつくってあるんだよ。100きんとかのジュンセ〜じゃないのはべつだよ。しろくてたかいジュンセ〜のはちゃんとあんぜんにつかえるんだよ」


「ふ〜ん……」


「あ! でも、ぬれたテとかでさわるとなるときある」


「……やった事あるの?」

 付け足してきたイブキにそう返す月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る