すと~ブ。

 いつものバス停にて――


「自転車で段差に乗り上げ宙を舞う牛丼――その時、起きた奇跡が話題に?」

 月夜がTwitterで話題のそんな記事を読んでいた。


「牛丼のはいった袋が宙を舞い中身――割りばしや紅ショウガが次々と飛び出していく! その中に牛丼のはいったスチロ~ル容器がっ!? すべて地面に落ちたが、よくよく見てみると――割りばしや紅ショウガが転がる中で牛丼だけはフタがわずかにズレているのみで肉一片たりともこぼれていなかったっ!」


「これよっ! 牛丼の神――いや、もはや牛丼自体が神といっても過言ではないわっ!!」

 そんな事を言って興奮する月夜の隣では、


「ろ、ロボットがたのマキすと〜ぶっ⁉︎」

 イブキがなぜかテクノロジ〜系ニュ〜スの中にのっていた、そんな記事を読んでいた。


「こ、これって……うごくのかなぁ〜?」

 ズングリした体系のロボット型スト〜ブ画像を見ながら、


「も、もしかしたらカリョクはつでんがたのロボットのゲンケ〜になるかも?」

 ロボット内部で赤々と燃えている炎を見ながら、


「へぇ〜……薪スト〜ブ。結構、雰囲気あるわね〜」

 月夜もその画像を見ながら、


「脚もついててどこでも使える様になってんのね」


「いやいや。よくみてよっ!」


「ん〜……」

 しばらく画像を見つめた後、


「炎でヤキイモ作れそうネ」


「カタチがロボットっ!」

 機能性のみに目がいってしまった月夜だった。

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