せいぞ~キ。
いつものバス停にて――
「ユ~シャをダメにするはぐれメタルがたおひるねラグかぁ~……」
イブキが灰色のラグを見ながら、
「モンスタ~のしゅるいてきにはカッタソ~だけど……このカオのブブンとかアワのブブンとかやわらかいのかなぁ~?」
モンスタ~のラグが写った画像を見ながら、
「ゲ~ムでにげそ~になるとコイツだきしめたらコ~カありそぉ~! このトボけたカオのブブンをギュ~っと、ムギュ~っとつかまえておきたいよねぇ~」
イブキがそんな事を言っている隣では、
「眠っている赤ちゃんの呼吸と動きを監視できるスマ~トスピ~カ~?」
月夜がテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「へぇ~……いまそんな事もできんのね~……この調子なら牛丼もつくれるようになるかしら?」
記事を読みながら、そう洩らす。
「ギュ~ドンつくるスマ~トスピ~カ~……」
スマ~トスピ~カ~に向かって「牛丼作って」というと、「ラジャ~、ラジャ~」といいながらスピカ~カ~の下から細い足と腕が生えクモのようにカサカサと動き台所へと行く。
「いや! もうちょっと子供受けするような感じの……そんなカサカサしない感じのっ!!」
まるでイブキのイメ~ジが視えたようにそう抗議する。
「ほら、せっかく縦長なんだし、丼が下からシュっときて上からゴハン、肉が落ちてきて――」
自販機で製造されてそうなイメ~ジを口にする。
「さいごにタレをザ~かな?」
「そ~なんだケド……アンタにそ~言われるとなんかあんまり美味しそうに感じないわね~」
牛丼製造機の前途は多難のようだった。
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