ほ~り~すに~カ~。

 いつものバス停にて――


「カップヌ~ドル専用フォ~ク?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「カップの縁に沿わせた形状、麺を絡みやすい突起にス~プを逃がす溝、何度も検証して口元へ最適な角度に運べる曲がり、具を乗せられるポケット――なんかすっごい拘りを感じるわね~……きっと何百個も食べて検証したのかしら? うらやましっ!」

 月夜が大量のカップ麺に囲まれてる仕事場をイメ~ジしながら、


「さらに背面リブにはフタを固定できる機能もっ! これは別にいらないわね~」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「くつぞこにセ~スイをフ~ニュ~したスニ~カ~をハンバイっ!?」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「コロンビアではヘリからセ~スイのク~チュ~さんぷとかやってたよねぇ~……やっぱしトクシュなチカラがあんのかなぁ~?」

 イブキは聖水を月夜にかけてビ~ガンへと変わる様をイメ~ジしながら、


「やく32マンエンというコ~ガクにもかかわらず、ス~フンでカンバイっ! すっごいなっ! これはいてあるくとエンカウントりつさがるとか、キックでメタルけ~モンスタ~にダメ~ジがとおるとかそんなコ~カありそぉ~」


「完全にゲ~ム的な考え方ね。ヨルダン川の水がはいってるみたいね~。マタイの福音書にある「イエスは水の上を歩いて弟子のとこへいった」うんぬんと関係してるのかしら?」


「ど~だろ~? とりあえずテンバイとかしたらバチあたりそ~だよねぇ~」

 聖なるスニ~カ~の画像を見ながら、そんな事をいうイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る