ぼ〜え〜け〜たイ。

 いつものバス停にて――


「きのこペペロンチ〜ノ牛丼っ⁉︎」

 月夜が牛丼チェル〜ンの新メニュ〜を見ながら、


「タダでさえ完璧な牛丼を改良……そ〜ね。進歩は必要だものね、さらなる高みへと至ろうとする心構えはいいわね」

 複雑な表情でそんな事を言いながら、続きを読み進める。


「しめじ、エノキ、エリンギをブラックペッパ〜と唐辛子、ガ〜リックオイルで炒めたモノを牛丼のうえに――これは混ぜて食べた方がよさそうね〜」

 画像を見ながら、そんな事を言っている月夜の隣では、


「スカイツリ〜のボ〜エ〜タイセ〜がかっこいいとヒョ〜バン?」

 イブキがTwitterで話題のそんな記事を読んでいた。


「たいふ〜19ご〜のジョウ〜リクにあわせてボ〜スイきこ〜をハツド〜したガゾ〜……」

 そう言いながら、読み込まれた画像をみる。


「おぉ! なんか――なんかカッコイイっ! このままジメンにひっこんだりしないかなぁ〜? キョダイせ〜ぶつがきたら、このままちかにひっこんだりしないかなぁ〜」

 瞳を輝かせながら、


「もしくはそらへ……。またはト〜キョ〜タワ〜とガッタイしてきょだいロボっ! それかおだいばのユニコ〜ンのぶきになったりっ! すっごいなぁ〜ト〜キョ〜」


「すごいのはアンタの想像力よ」

 イブキの頭の中では完全に武装巨大ロボット都市になってしまう東京だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る