さいしュ〜。

いつものバス停にて――


「豪快唐揚げ塩すた合い盛り丼っ!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「今月は肉の日もいい感じのトコが多かったのに、さらにくるか〜……肉量五〇パ〜セント増しとか、チャ〜ジ特典増量とかいっぱいあったわね〜」

満足顔でそんな事を言う月夜。


「これも塩ってついてるケド、ガッチリ系なのよね? すた丼はアッサリ系お断りだもの」

勝手に店舗のコンセプトを決めつけ、続きを読み進める。


「ゴマ油とニンニクと塩ダレをからめた豚バラ肉を並で茶碗三杯のゴハンと頂く丼。やっぱり量は偉大よねっ!」

記事に満足気な表情をしている月夜の隣では、


「ん〜……まいにちまいにちおきて、月夜からかって、ゲ〜ムざんまい――ナツヤスミってサイコぉ〜!」


「アンタ、ウチをからかいに来てたの?」


「月夜のおもしろいかおみないと、なんかいちにちがはじまんないんだよねぇ〜」


「奇遇ね。ウチもアンタのおもしろい顔見ないと、なんか調子狂うのよね〜」


「だよね〜。ナツヤスミなのに」


「いや。夏休み昨日で終わってるから」


「えっ! なにいってんのっ⁉︎」


「今日は九月一日だし夏休みは昨日で終わりよ」


「え〜! 月夜セ〜フクきてないのに?」


「そりゃ〜日曜日だもん」


「そっかぁ〜……」


「まあ、今日一日満喫して明日に備――」


「キョ〜いちにちのアイダにイブキさんのフシギなちからがめざめて、8ガツ1チにもどせばっ⁉︎」


「なんで、そ〜ゆ〜発想になったの?」

イブキの最終日の過ごし方に驚く月夜だった。

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