さいじゃク。

いつものバス停にて――


「超厚切りサ〜ロインっ!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「サ〜ロインって一番いいとこよね〜。もっとも『肉っ‼︎』って感じがするトコ。アブラよし、感触よし、味よしっとまさに「あぁ……肉食べてる……」って感じが一番味わえる極上の部位よね!」

熱々の鉄板に『デンっ!』と盛られた肉の画像を見ながら、


「そ〜いえば他のステ〜キハウスでもグラム売り価格を安くしてたわね〜。サ〜ロインブ〜ムきてるのかしら」

ワクワクしながら、そんな事を言う月夜の隣では、


「サイジャクのセ〜ブツたいけつっ⁉︎」

イブキがそんな声をあげる。


「お〜! サイキョ〜はよくあるけど、サイジャクかぁ〜」

イブキの頭の中に笹ばっかり食ってる白と黒の熊や自分からジャンピングしといて、その衝撃で死ぬデッカい魚が思い浮かぶ。


「せかいひろいよね〜。スペランカ〜よりよわいヤツがいるなんてビックリだよ!」

そんな事を言いながら記事を読み始める。


「おっ! いきなりきたっ‼︎ マンボ〜!」

特徴的な形をした魚の画像を見ながら、


「ネットいわれてるほどヒンジャクではないが、キセ〜チュ〜やサイキンにおかされやすくエネルギ〜のほとんどをそっちにむけておりフィジカルせ〜の〜はほぼゼロにちかい。およぐソクドはじそく3キロていど……も〜くってくれっていってるよ〜なもんだよねぇ〜」


「カラダがおっきいのでわりとおそわれにくい……ヘェ〜……そなんだぁ〜。ほかにはカカポとかバショ〜カジキ? コ〜キしんお〜せ〜でなんにでもよってくるトリ……月夜にヤキトリにされちゃうね! カジキはおよいでないとしぬ……ど〜やっていきてんのかなぁ〜?」


「イチバンはナマケモノ? アイツかぁ〜……はいってるとはおもったけど、まさかのオ〜ジャっ!」

木からブラ下がってる様をイメ〜ジする。


「すばやさはキョ〜イのじそく120メ〜トルっ⁉︎ ほとんどうごいてないっ‼︎ とくしゅつするのは、そのメンドくさがり?」


「メンドくさいときはク〜フクでもエサをたべず、エサがあってもガシするコトがあるっ⁉︎ キングだっ!」


「イブキさんでもおなかへってるときはオカシたべちゃうのにメンドくさいですませるなんてっ!」


「ナマケモノすっごいっ‼︎」


「そう?」

イブキの隣で呆れ顔でそういう月夜だった。

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