うどン

いつものバス停にて――


「暑いわね〜」

三九度にせまる気温上昇が観測される中、ホカホカの中華まんを食べながら、そんな事をいう月夜。


「そ〜おもうなら、そんなモンたべなきゃいいじゃん」

イブキが月夜の手を指して、


「中華まんはじめたっていうから……つい……」

月夜が大手コンビニの告知に踊らされていた。


「このあっついときにチュ〜カまんって……も〜バツゲ〜ムだよ」


「それが割といけるのよ。ほら――」

そういって勧めてくる。


「いい。あっついのにホカホカしたモノむけないで」

そういって断る。


「そう言うなら、これは?」

そう言ってスマホ画面を見せてくるのは――


「ん? ゆ〜がたの17ジからぶっかけウドンたのむと、も〜イッパイ?」

ウドンチェ〜ンのそんなイベントだった。


「そそ。一杯頼むと続けざまにもう一杯」


「いや、たべらんないヒトはど〜すんの?」


「そんな人いないでしょ! ウドンよ! なんかチュルチュルってすればなくなってるじゃない」


「あんまりたべたくないヒトにとってはイヤがらせじゃない? キョ〜セ〜にはい」


「タベタクナイ? 人間はたべてエネルギ〜にしてんのよ、食べたくないって人はいないわっ!」

拒食や夏バテとは無縁の月夜がそう言い放ちのだった。

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