く〜ユ。

いつものバス停にて――


「あ、あのドリキャスのメ〜サク――シ〜マンがAIたいわエンジンをト〜サイしてふっかつっ!」

イブキが水槽にはいった奇妙な人面魚の画像を見ながら、そんな記事を読んでいた。


「アイツがかえってくんだぁ〜……うれし〜やらそ〜でもないやら……キョ〜カンをキ〜ワ〜ドにしてまったくあたらし〜ド〜キョがたたいけんロボ……あれとド〜キョ……あんましワクワクしないなぁ〜……」

そんなビミョ〜な反応をしているイブキの隣では、


「全日空とLINEが提携して新鮮なサザエを空輸?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「アプリでポチっとやればすぐに新鮮なサザエが空から――」

言いながら視線を空へと向ける。


「ドロ〜ンでの宅配サ〜ビスを実現させるための実証実験……」

大型のドロ〜ンが写った画像を見ながら、


「……月夜。うちおとしてたべちゃダメだよ」

呆れ顔のイブキが隣からそう言ってくる。


「そんな事しないわよっ! ただ何年も前から言ってる割に実用化しないな〜って」


「おっこちたらこまるからねぇ〜……イワモトさんやトモナガさんがいきてたらデ〜タいしょくしてエ〜スパイロットりょ〜さんできたんだけどねぇ〜」

ドロ〜ンとベアキャットが壮絶な空戦を繰り広げている様をイメ〜ジしながら、


「イブキさんのデ〜タくみこめばすぐにでもジツヨ〜かできるけどねぇ〜。カラスがきてもゲキタイできるし」

イブキはカラスのバックをとってAmazonのロゴがはいったダンボ〜ルをカラスへと投擲する様を思い描く。


「とどけさきにだってゴサ、1メ〜トルいないにっ!」

月夜の頭上から顔面めがけてAmazonのロゴがはいったダンボ〜ルを投下する。


「がんめんにつきささってミッションコンプリ〜ト!」


「アンタのデ〜タだけは絶対のせないほ〜がいいわね」

ある日、自分の顔面めがけて降ってきたAmazonのロゴいりダンボ〜ルを想像しながら、そう言う月夜だった。

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