にゅ~しょク。
いつものバス停にて――
「ナイアフがいらない極上の牛ヒレ肉っ!」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、焼き肉チェ~ン店の新メニュ~を見ていた。
「低カロリ~で高タンパク。六〇日間熟成させる事でナイフがいらない柔らかさを実現! いいわね~そのままかぶりつけるって事よねっ!! その肉をガ~リックバタ~醤油をかけて焼いたライスの上にのっければ……こ、これは絶対おいし~やつじゃないっ!」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「アメリカのコッカコ~ムインがチキュ~にはすでに500マンニンいじょ~のウチュ~じんがくらしているよハツゲンっ!」
イブキがそんなオカルト記事を読んでいた。
「おぉ! むかしからそんなはなしあるよねぇ~……でも、ホントにいるのかなぁ~? イセ~ジンをみわけるホ~ホ~はかんたん?」
記事を読み進める。
「フツ~のニンゲンよりもノ~リョクがたかいヒトは『かれら』とかんがえたほ~がいい? さらにダンジョのかずのさはほぼハンハン。コドモがいなくノ~リョクのたかいヒトはウチュ~じんかぁ~……ふむふみゅ~……でも、イブキさんのちかくにはいないかなぁ~?」
そういいながら隣を見ると、
「最近、肉関係の新メニュ~多くて困っちゃうわね~」
とても人間を持ち上げられない重石のついたバス停を片手に軽々と動かす月夜を見る。
「ウチュ~じんっ!」
月夜を指してそういうイブキだった。
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