きゃラ。

いつものバス停にて――


「まえにでたメトロンせ〜じんになれるふくのゾクヘン――こんどはゼットンになれるふくっ⁉︎」

イブキがなぜかファッション系のニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ふ〜みゅ……ゼットンはいいねぇ〜。ゼットンはいいよぉ〜……」

黒いモンスタ〜の画像を見ながら、


「トクサツはあんまりしらないけど、SFCのウルトラマン。さいごのテキだったなぁ〜……ゲ〜ムだけはやってんだよねぇ〜ウルトラマン。セブンがでたり、アット〜てきにキレ〜な3DOとかもよかったよぉ〜」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「アメリカのマックで正体不明のキャラがロゴになっていると話題?」

月夜がなぜかグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「あぁ〜……最近見なくてなちゃったからね。ハンバ〜グラ〜かしら? それともグリマス? バ〜ディ〜やビッキマックポリス辺りかしら? まさかとは思うケド、ドナルドじゃないわよね〜?」

月夜が大統領じゃない方のドナルドをイメ〜ジしながら、


「誰っ⁉︎ これ――」

画像を読み込まれ、件のキャラが表示されるとそんな声をあげる。


「コック帽をかぶったジャガイモ? こんなキャラいるの? 偽マックじゃないかしら?」

そんな事を言っていると、


「おぉ! スピ〜ディ〜だ」

イブキが画像を見るなりキャラの名を言う。


「知ってんの? この偽マックのキャラ」


「ニセモノじゃないよ。むかしいたやつ、イブキさんちにいるよ」


「アンタの家にいるのっ⁉︎」

月夜はコック帽をかぶったジャガイモと食卓を囲んだり、対戦ゲ〜ムをしている姿をイメ〜ジする。


「いるよ。ほら」

そういって見せる画像にはコック帽ジャガイモの描かれたマグカップ、マックのロゴもはいっていた。


「あぁ……そ〜ゆ〜意味ね」

月夜が脳内でコック帽ジャガイモをフライドポテトにしているイブキの姿を消すのだった。

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