ひみツ。
いつものバス停にて――
「あのゴハンおかわり無料がいい、定食チェ〜ンでカットステ〜キ定食に新味っ!」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「ペッパ〜ガ〜リックソ〜スね〜。割とありきたりなやつきたじゃない」
そう言いながら、鉄板のうえにのったカットステ〜キの画像をみつめる。
「でも、一度は食べとかないとね〜」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「チョコにかんするひみつ?」
イブキが雑学系の話題を集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「へェ〜! そなんだぁ〜……」
記事を読みながら感心したような声を洩らす。
「ね〜ね〜月夜」
「ん〜?」
「チョコのミゾあるじゃん? あれってなんのためにあるかしってる?」
子供が知った知識をすぐ披露するように、
「わりやすいとかコストカットとかじゃないよ」
イブキが『ふふん♪』といった感じで、
「製造工程でムラなく全体を冷やすためでしょ。ほら、チョコってできたては液状じゃない、その状態から個体にしたときに効率良く熱を冷ましやすいように溝がつくってあるんでしょ」
「む、むう……」
「ちなみにチョコとガムを一緒に食べたらおもしろい事がおきるわよ」
「えっ! ど〜なんのっ⁉︎」
「それはヒミツよ」
「え〜!」
一瞬、不満顔になるもすぐスマホで調べ始めるイブキだった。
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