ごひょ〜キ。
いつものバス停にて――
「一万円で納豆が一生食べられるサ〜ビスか〜」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「このサ〜ビスを買うと茨城県水戸市にオ〜プン予定の納豆ごはん専門店の梅コ〜スをずっと無料で食べられる。茨城周辺の人にはよさそ〜ね。ウチにはちょっと遠いかな〜……」
残念そうに洩らす月夜の隣では、
「お〜てツ〜ハンサイトで6トンのセンザイがソ〜リョ〜こみで2980エンっ⁉︎」
イブキがそんな声をあげた。
「ソ〜リョ〜こみって……10トントラックではこんでくんのかなぁ〜?」
荷台を洗剤で満載にしたトラックをイメ〜ジする。
「こんだけあったらイッショ〜こまんないんじゃないかなぁ〜……」
家事全般を任されているイブキは生活費の余りを自分の物にできるのでこ〜ゆ〜安売りは逃さない。
「もんだいはホカンするトコだよね〜。6トンなんってまったくソ〜ゾ〜できないし……」
なぜか月夜を六人をイメ〜ジする。
「ウチは一トンもないわよっ!」
イブキの頭の中がみえたようにそう言ってくる。
「それにそれ間違いでしょ? 内容量六四八〇グラムって後に八一〇kg×八箱ってなってるから、なんかの間違いで『k』いれちゃっただけじゃない」
画面を指しながら、そういってくる月夜に、
「わかってるけど、もしかしたらワンチャン」
「ないわよ」
とりあえず安いのには変わりないので購入するイブキだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます